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セーラー 万年筆
回転吸入式万年筆REALO(レアロ)
プロフェッショナルギア・レアロ万年筆
定価¥46,200(税込)
ブラック(細字、中字、太字) マルン(細字、中字)
※カラーとペン種の組み合わせにより受注後の取り寄せとなります。
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国産品質の精密なインク吸入機構、本格的な21金大型ペン先! バランスに優れた扱いやすい万年筆
セーラー万年筆さんからまたまた魅力的な万年筆が新発売となりました! カートリッジインクが普及する以前、万年筆はインク瓶にペン先を浸けてピストンや板バネ式のゴムチューブ機構でインクをペンの内部に吸入する「インク吸入式」が主流でした。現在でもモンブランやペリカンなど海外メーカーの一部にはこうしたインク吸入専用の万年筆が主力商品として存在していますが、全体的に見ると手軽にインクの補充ができるカートリッジ式が圧倒的に主流となっています。 ところがここ最近、万年筆が実用一辺倒の筆記具から多分に趣味性を重視される文具(筆記具)となってからは返って手間暇のかかるインク吸入式万年筆の存在が注目される様になりました。吸入時、インクで手が汚れることもありますし、吸入後にはティッシュなどでペン先をふき取る必要もあり少々面倒な吸入式万年筆ですが、ペットに餌を与える様な満足感(笑)もあり、使う人に一層の愛着を湧き起こさせる不思議な魅力を持っています。カートリッジ式の万年筆でもわざわざ別売りのインクコンバーター(着脱式のインク吸入器)を取り付けて吸入式としてお使いになるお客様が非常に増えたのが昨今の特徴です。 このプロフェッショナルギア・レアロ万年筆(以降、プロギア・レアロと呼びます)は、昨今主流のカートリッジ式ではなく、あえてインク吸入専用とし、最新の設計と技術により高精度な国産品質を誇るインク吸入式万年筆として登場しました。国産メーカーとしては非常に珍しい本格的なインク吸入専用の万年筆なのです。
堂々としたフォルムと飽きの来ない普遍的なデザイン。筆記バランスに優れており扱いやすさも抜群!
手軽にインク吸入式の趣きある儀式を楽しめるのがレアロの魅力です。
プロギア・レアロのデザインはセーラーの看板モデルの一つである「プロフェッショナルギア」と言う万年筆を手本としています。プロギア万年筆は性能、バランス、デザイン性など、あらゆる点を熟慮して開発された同社の新しい看板ブランド。キャップや軸の先端がフラットなベスト型と呼ばれるデザイン、セーラー独自に開発した21金の大型ペン先などを特徴とする本格万年筆であり、発売開始直後より長年の愛好家だけでなく、本物志向を持つ若い世代のユーザーにも好評を得ています。 プロギア・レアロを手に取ると、ベースのプロギア譲りの堂々とした風格あるデザインと手に持った時のバランスの良さに先ずご納得いただけるはずです。 特に重量バランスの良さはインク吸入式万年筆としては特筆すべきポイントです! 他社インク吸入式万年筆の中には、インク吸入機構の重さや重心位地の悪さが影響し、人によっては扱いにくさを感じる場合もあるのです。プロギア・レアロは単に珍しいインク吸入式万年筆であることを売りにしたのでは無く、万年筆としてトータルのバランスについて充分考慮して開発されていることを皆様にも充分感じていただけると思います。インク吸入式という今では少々特殊な機構を持った万年筆でありながら使う人を選ばない懐の広さ、扱いやすさを持っている点は、セーラーの看板モデルとしてどこに出しても恥ずかしくないばかりか、国産万年筆の良心や安心感すら感じさせる素晴らしいものです。
キャップ先端の錨マークと、ロジューム(銀色)装飾された豪華な21金ペン先・・・。カッコいい。
ペン先は高純度な21金の上から24金(純金)メッキとロジューム(銀色)で装飾!ナント贅沢な!!
回転吸入機構ばかりが注目され勝ちなプロギア・レアロですが、ペン先にも注目です! プロギア・レアロのペン先をよく見ると、21K 875と表記されています。 これはペン先に用いられている金の合金比率(金の純度)を示す表示です。つまり、プロギア・レアロのペン先は21金で金の含有率が87.5%であることを示しているのです。 金以外には銀や銅、その他の金属が配合されており、21金でも金以外の金属の配合比率の違いにより地金に様々な特性を持たせることができるそうです。 現在、多くの高級万年筆は14金(金の含有率58.5%)や18金(金の含有率75%)のペン先を採用していますが、これは14金が万年筆としての性能とコストのバランスが最も優れた合金比率であるからだと言われています。14金よりも金の比率が高いものは往々にしてペン先に実用性プラス貴金属的な価値や魅力を持たせるための演出でもあります。 かつて国内万年筆メーカー各社ではペン先の金の純度を競っていた時期があります。18金にはじまって21金ペン先、22金ペン先・・・23金なども有ったそうです。ちょっとした高純度ペン先のブームだったんですね。 結局は製造コスト的な面や実用上の品質面から費用対効果が見直され!?再び14金や18金が主流となりましたが、セーラー万年筆社では当時から21金ペン先の開発に力を入れており、今に至るまでそれを継続し続けている世界的に見ても非常に珍しいメーカーなのです。
そもそも万年筆のペン先が金(の合金)なのは、単に貴金属的価値やステイタス性の観点からでは無く、ちゃんとした実用上のメリットから来ています。 例えば、14金をはじめとする金ペンはステンレス合金などのペン先と比べ、弾力性に富み書き味に優れるばかりでなく、耐久性に優れる点や、修理や調整に対する適性も兼ね備えています。 しかし、金の合金比率が単に高ければ良いと言うものでは有りません。 金の純度が増すと貴金属的な価値は上がりますが、メーカーにペン先製造の確かな技術力が無いと返って筆記具として必要な弾力性や耐久性を持たせることが困難になってくるのです。 かつてセーラー万年筆社が採用していた21金ペン先にしても、柔らかなタッチを出しやすい反面、軟らか過ぎて筆圧が強い人の場合はペン先が開きやすく、ユーザーを選んでしまう面も否めませんでした。ペン先としてはいくつか問題も残っていた訳です。 ところがセーラー万年筆社の21金へのこだわりは病的(笑)なほどで、その後も諦めること無く、最適な合金比率や、地金の圧延方法、焼き入れ方法などに研究や工夫を重ねた結果、適度な弾力性を持ち、耐久性に優れた21金ペン先の開発に成功してしまいました(笑)!同社を代表する万年筆ブランド、プロフィット・シリーズ等で採用されておりすでに長年の定評を得ているのですが、今回のプロギア・レアロにもそうした現代的な改良が施された21金ペン先が採用されている訳です。その上セーラーさんでは、ペン先をより金色らしい金色にする為、21金ペン先の上からわざわざ純金(24金)メッキを施し、更にこのプロギア・シリーズに至っては銀色のロジューム装飾まで施しデザインにアクセントを加えるという凝りに凝った高級仕上げ!その豪華さとコストの掛かり方は特筆ものです(笑)。 儲からないならよせばいいのにセーラーさんは続けます(汗)。しかし現在、万年筆は単に実用一辺倒の筆記具でしょうか!?そうでは無いですよね!この地味な頑張りを無駄とは言わず、是非とも拍手を送っていただきたいものです(笑)。
更に、セーラーの誇るのは高純度の21金ペン先だけでは有りません。派手なペン先の裏側で地味に頑張っているのがペン芯と呼ばれる黒いプラスチックの蛇腹状パーツです。実はこれが万年筆の性能を大きく左右する心臓部でもあります。ここの出来が万年筆メーカーの技術力の差となって現れます。 プロギア・レアロに採用されているペン芯は、セーラーの看板ブランドであるプロフィット万年筆の為におよそ16年もの歳月を費やして開発されたものが受け継がれています。 毛細管現象によりインクタンクからペン芯、ペン先を伝って紙へと移されたインクの量に応じ、ペン芯からインクタンクに空気が取り込まれる一連の流れがスムーズに行われることで万年筆はすらすらと快適に筆記を続けることが可能になります。 手から伝わる体温や部屋の気温、標高の違いなど、様々な影響によりペン芯の内部は気圧の変化を受けますが、それに対してインク漏れを起こさず、なおかつインク切れを起こさない安定性の確保は大変難しいことなのです。 セーラーの開発したこのペン芯はインクと空気の流れを適切にコントロールし、スムーズな筆記を可能にするものとして高い評価を得ています。
ボディ後端の尾栓を回転させることにより、軸内部に仕込まれたピストン機構が上下に動きます。
上の写真左はピストンを一番下まで下ろした状態の尻栓です。
このピストンの上下による空気圧の作用によってインク瓶からインクを吸入するのがレアロの吸入機構です。
レアロの取扱い説明書より。 この一連のインク吸入儀式も魅力の一つ!?
ボディーにはインクタンクウインドウ(窓)が設けられており、吸入したインクの残量が確認できます。
上の写真右はピストンを一杯まで押し下げた状態です。ウインドウの中に白く見えるのがピストン部分です。
プロギア・レアロはインク吸入専用ですので、カートリッジインクを使うことができません。こう聞くと扱いの難しさを心配されるかも知れません。 確かに上の取扱い説明書をご覧いただく通り、レアロにインクを入れ、書ける状態にするにはカートリッジ式よりも複雑で面倒な作業の数々が必要です。 これは最初、慣れない方には難しいかも知れませんが、慣れてしまえばそれほど苦になるものでは有りません。むしろ自分が書いて減ったインクを一手間かけて補給してやることで一層愛着の沸く作業ではないでしょうか? インク吸入式万年筆ユーザーの「儀式」の一つとして吸入作業自体もお楽しみいただければと思います。
インク吸入の手順をご紹介しましょう。 先ず、尾栓と呼ばれる軸の後端のノブを回して緩めて行きます。これによりインクタンク内のピストンが軸の後端側からペン先側に向かって、インクや空気を押し出しながら徐々に移動します。 この時、中にインクが残っていた場合はペン先からこぼれ出てきますのでティッシュなどでインクがこぼれても良い様に準備して慎重に作業してください。 とにかく、ゆっくりと力を入れずに優しく行うことが重要。 回転はピタッとしっかり止まる感じでは無く、「ん!?この辺で終わりかな?」と言った具合に緩ーく手応えが感じられるものですので、くれぐれも回し過ぎにご注意下さいね。メーカー問わずインク吸入式万年筆の故障で一番多いのがこのピストン機構を乱暴に扱ったり、ねじ切ってしまったことによる破損です。 そして、この類の修理は結構、修理代が高いので要注意ですよ! それさえ気をつければ特に耐久性が弱い訳では無く、むしろシンプルな構造ですので、いつまでも快適に使うことが可能です。
さて、尻栓を操作してピストンを一番下(インクタンクウインドウに白いピストンが見える状態)にしたら、いよいよインク吸入です。ボトルインクの液面に注意し、ペン先のハート穴と呼ばれる切割りを止めている丸い穴のところまで完全に浸かる様にそっとペン先を入れます。余裕があるならもう少し深くペン先を浸けたほうが確実に吸入できますが、くれぐれも瓶の底にペン先が触れない様に注意して下さいね。 さて、その状態で今度は先ほど緩めた尻栓を逆に回して締めて行きます。今度もやはりゆっくりと優しく行ってください。 完全に元の位置まで尻栓が戻ったらペン先をボトルの液面から出して、そのまま尻栓を少し緩めてペン先からインクが2〜3滴落ちる様にしてみて下さい。これは余分に吸入されペン芯付近でダブついているインクを逃がして、筆記時にインクや空気の流れを良くする目的が有ります。これをしなかったから書けないとか何かトラブルが生じると言うことは少ないので、必ずしも必要とは言いませんが、安全性や快適性の為には有効なので是非実行しましょう!その上で、もう一度尻栓をしっかりと締めて吸入作業は完了! 最後にペン先やペン芯の裏に付着している余分なインクをふき取って綺麗にしておきましょう。うっかりボディに付いてしまったインクの汚れなどもこの時丁寧に拭き取って下さい。
一つ、レアロご使用上の注意点ですが、この万年筆をはじめ回転吸入式の万年筆はボディーとインク吸入システムが一体となって組み立てられており、原則としてユーザー様が分解できない様になっています。故障の原因にもなりますので絶対にご自身で分解しないで下さいね! 普通のカートリッジ式(両用式)万年筆と違って首部分と胴軸部分は基本的に固定式と考えて下さい。ご使用にあたっては付属の取扱い説明書をご一読の上、正しい使用方法、メンテナンス方法でお使い下さい。その他、ご不明の点がございましたらお気軽にご相談下さいませ。 レアロ・シリーズは初めて回転吸入式万年筆をお使いいただくユーザー様にもお薦めの万年筆です。 ボディーカラーはブラックとマルン(あずき色)の2色ございます。ペン先は細字、中字、太字の3種類(マルンには太字のラインアップがございません)。 また、姉妹品のプロフィット・レアロ万年筆(定価¥38,500税込)も取り扱い中です。 ただし、レアロ・シリーズはこのところ、メーカーさんで欠品が生じやすい状態が続いており、スミ利の店頭でも売り切れの場合が増えております。 在庫の無い商品につきましては受注後の取り寄せとなりますが、ご希望の軸色や、ペン種によりましては、メーカー欠品の為、納期未定となることもございます。 ご迷惑をおかけしますが、販売価格も含め、先ずはお気軽にスミ利にご相談下さい!
セーラー プロフェッショナルギア レアロ万年筆の仕様
・定価:¥46,200(税込)
・ペン先:21金(ロジウム装飾仕上げ)
・ペン種:細字、中字、太字(ブラックのみ)
・ボディカラー:ブラック、マルン
・付属品:取扱い説明書
※こちらの商品は生産工程に手作業を要する為、タイミングによりメーカー欠品する場合がございます。
2010年3月11日掲載開始 スミ利文具店
2022年8月26日更新
セーラー プロギア・レアロ万年筆の通販について
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