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プラチナ萬年筆
万年筆 バランス透明軸
軸色:シャインクリスタル(無色透明)
定価:¥3,300(税込)/本
ペン先:細字(完売)、中字
こちらの商品は完売となりました。
(2022年7月更新)
安価な3000円級の万年筆と侮ることなかれ!
プラチナ伝統の技術が惜しみなく投入された凄い万年筆です!!
万年筆をよく知る人ほどその価値を認める、スミ利でも人気の1本です。
スチールペン先とは言え、この価格でこのクオリティは流石です!
本格的なスケルトン構造にも注目!!
今回は、プラチナさんの、3000円級万年筆に(2012年頃だったかな!?)ひっそりと!?追加されていたスケルトンモデルをご紹介したいと思います。
3,000円ということで、ペン先は勿論、金ペンではなくステンレス製ですが、細字と中字の2種類ラインアップされており、万年筆入門のお試し用にも最適ですし、既に本格的な万年筆をお持ちの方でも、お仕事用、赤インク用などサブ的な用途にお奨めしたい1本です。
先ず、商品名についてですが、スミ利では便宜上「プラチナ万年筆バランス透明軸」などと書いておりますが、実はこの万年筆にははっきりとした「商品名」というものがございません(汗)。 万年筆に詳しい方はご存知かと思いますが、「バランス型」と言うのはキャップの先端と軸の後端が丸みを持ったデザインのことをそう言いまして、この製品固有の名称では無いのです。 プラチナさんには定価3,000円の万年筆がいくつかラインアップされていますが、その中でバランス型の形状を持ち、透明軸(スケルトン軸)なのがこちらの製品ということで・・・(笑)。 プラチナさんの万年筆は個別にブランド名が与えられているものも有りますが、価格帯、デザイン(形状)のジャンルなどでザックリ分類されており、色の種類や仕様変更の前後、ペン種などにより与えられた品番で区別されているものが結構、多いのです。少々ややこしいですが何卒ご容赦下さいませ。
さて、冒頭で書きました「ひっそりと」と言うのはプラチナさんには大変失礼な言いぐさでは有りますが、ここ数年のプラチナさんの商品としては、やはりちょっと陰に隠れた存在である点は否めません。 実は3000円クラスの万年筆としては、近い時期にライバルのパイロット社からコクーンというシリーズが発売されており、そちらに話題をさらわれた感があります。 また、万年筆市場全体で見た場合でも、プラチナさんの高級万年筆#3776センチュリー・シリーズの大ヒットから読み取れる様に、ここ数年はユーザー様がより本物志向と言いますか、本格的な品物を求める傾向にあり、スチールペン先で安価な製品よりも、金ペンで1万円以上のしっかりした製品の方が人気となっているのです。
ただ、スチールペン先で手頃な価格の万年筆にも一定の評価、需要というものが有りまして、ライバルのパイロットさんから発売されたコクーン万年筆は、万年筆に不慣れな30代のビジネスマンを主なターゲットとして開発されたものでして、3,000円という低価格ながら高級感のある金属製ボディとシックな色使いで、若い世代に人気となっています(スミ利の店頭でも良く売れています)。 やはり金属製ボディは価格以上の質感があり、安っぽさが少ないのが大きな魅力となっている様です。
実は、プラチナさんから最初にこのバランス万年筆の紹介が有った時、解像度の低い印刷物での紹介だったこともあり、私の評価は今一つでした。「うーん。見た目が安っぽい。値段が中途半端。却下」などと、まともに資料を見もせずパスしていました(笑)。 こう言う、スケルトンの低価格万年筆って、本当は3,000円するものでも、「1,000円です!」って言われれば、「あー、1,000円なんだ・・・」と思ってしまうし(笑)・・・プラチナさんのプレジール万年筆の様に定価¥1,000の製品も多い中、3,000円という価格にどうも魅力を感じない・・・中途半端に思えたからです。
ところが、後日たまたま展示会で実物を手にする機会があり、私のそれまでの印象を吹き飛ばしてしまいました(笑)。 スケルトンタイプのボディは、透明というだけでも少々安っぽく見られてしまうものですが、成型時の精度が低かったり、仕上げ処理が不十分だったりすると、軸に曇りや色むらが出やすく、バリ等も目立ってしまう為、更に安っぽさを増長しかねません(汗)。 一見すると簡単に作れそうなものですが、100円やそこらで販売されている透明軸のボールペン等とは求められる水準が違う為、黒や赤などの色軸タイプと比較すると生産コストも高く、メーカーとしては大変難しい商品なのです。 残念ながら万年筆と言えども、数千円以下で販売されている安価なタイプではそこまで生産コストをかけられない為、成型時のバリや透明度、艶の質感は価格なり・・・というものが多いのですが、このプラチナさんの製品は、安価な透明軸としてはかなり優秀な製品となっています。
実は、この商品には今回ご紹介しているシャインクリスタル(無色透明)以外に、透明ブルーのクリスタルブルーと、透明ピンクのクリスタルローズの3種類のボディカラーがあるのですが、中でも無色のシャインクリスタルは他の色透明タイプよりも見た目の高級感が有ってお奨め(プラチナのセールスさんの個人意見ですが、実物を見ると私も何となく同意・笑)・・・ということで、遅ればせながらスミ利でも取り扱いを始めた次第です(汗)。クリスタルブルーとクリスタルローズは受注後の取り寄せで対応できますので、そちらをご希望の場合はお気軽にご相談下さいね(プラチナさんでは欠品していることも多いのですが・汗)。 ※メーカー廃番の為、スミ利利の在庫も完売となりました。(2022年7月更新)
実際に手に取って細部を見てみると、印刷物の写真から受ける印象とは違い、各素材の質感もなかなか良好ですし(むしろ3000円級としては優秀)、何よりこの万年筆がプラチナさんの伝統的な万年筆作りをそのまま受け継いだ本格的な設計と構造を持っていることに驚きました。 昨今の低価格万年筆の中には、コストダウンや工程の簡略化の為、サインペンや筆ペンの技術を逆に応用した製品も有り、昔ながらの万年筆を知る者にとっては、ちょっと残念な製品もあるのです。
本格的なパーツの数々・・・
本格的な構造のペン芯、金属製パーツ・・・
高コストで生産が難しい透明ボディもなかなかのクオリティ!
先ず関心したのが、首軸周辺の作り込み。 スケルトン化により内部のペン芯が丸見えですが、このペン芯、スケルトンボディにあわせて色も乳白色の透明タイプを採用しており、見た目のこだわりも垣間見えます。 何より、ペン先、ペン芯の構造が、プラチナさんが長年の研究で作り上げた由緒正しいものなのです。 金属製のコネクター(ネジ山の部品)が採用されており、耐久性だけでなく、筆記時の重量バランスにも優れています。 最近の新しい万年筆は組み立てや分解が容易に行える設計が主流になりつつありますが、生産性が向上した反面、パーツに緩みが出やすい場合があります。 それに対し、こうした昔ながらの構造は、組み立てに職人技が必要となる為、生産効率は低いものの、緩みが出にくく耐久性が高いというメリットが有るのです。 しっかりと組み上げられたペン先周辺を手に取って見るだけで、ただの低価格万年筆では無いな!と唸ってしまう逸品です(笑)。
スチールペン先にもこだわりが!
スチール製ながら、万年筆らしい書き味を求めた、本格的なペン先です
プラチナ伝統のニブ形状を継承!
本格的な万年筆のペン先は、根本付近とペンポイント(先端)付近で金属の厚みが違うのをご存知でしょうか? 実は、万年筆らしい書き味と耐久性を両立させる為、根本付近を薄くし、先に行くほど厚みを出す様に設計されているのです。 14金、18金などの金ペン先でこうした技術が用いられていることは比較的よく知られていると思いますが、実はプラチナさんのこのステンレスペン先も、根本が薄く、先に行くほど厚みを出す設計になっているのです!(写真では分かりにくいですね・・・汗) ステンレスペン先は、硬い反面、金ペンの様な弾力性には乏しいので、ともすると硬いだけで面白みの無いペン先になり勝ちです。 プラチナさんでは、ステンレスペン先と言えども、筆圧の変化にしなやかに反応する様に、こだわった設計を採用しているのです。 下の写真、分かりにくいですが・・・いかがですか? ペンポイントの溶接されている付近はペン先(ニブ)の金属が厚いくなっているのがお分りいただけるかと思います。
ペン先の厚みの違いに注目!
根本付近と、ペンポイント付近の厚さが違いますよね!(分かりますか?)
また、ペン先の字幅も、細字と中字の2種類用意されています。 繊細なタッチでサラサラ書け、ノートや手帳に便利な細字と、滑らかな書き味でハガキや便箋に便利な中字・・・用途に応じてお選びいただけます。 インクはカートリッジが基本ですが、別売りのコンバーターを装着すれば、ボトルインクからの吸入式としてもお使いいただけます。 吸入式にすると、ちょっと手間はかかりますが、インク吸入時、ペットに餌をあげる様な感覚で楽しいですよ(笑)!
勿論、定価1万円以上する様な14金ペン先の本格的万年筆というのは価格なりの良さがあり、長い目で見た場合の耐久性や、書き味の良さ、性能の良さは何物にも代えがたい魅力が有ります。その為、ステンレスペン先の万年筆というのは、本格的な万年筆購入までのお試し用とか、使い捨て感覚で考えられるお客様も多いのですが、この万年筆は、ちょっと使い込んでみたくなる・・・そんな気持ちにさせる「素質」を備えた1本です。
まあ、細かいところを言えば、キャップやクリップ等に多少は値段なりの安っぽさを感じるのは事実ですが、そもそもスケルトン万年筆と言うだけで価格以下(笑)に見られるのが当たり前!?なのでね・・・大目に見て下さい(笑)。万年筆としては3,000円という価格以上の素質を備えた逸品だと思います。 透明の首軸(プラチナさんではカバーと呼びます)、乳白色のペン芯を見るだけでも楽しいものです。この部分はインクを入れて時間が経てば汚れてしまいますが、インクと空気の流れが分かって、万年筆好きにはたまりません(笑)。 そして、スケルトン万年筆の特権でもありますが、カートリッジやコンバーターのインク残量が容易に確認できるのも便利です。
普段の筆記用は勿論、赤インクなどを入れてマーキング用、チェック用にしても便利ですし、肩ひじ張らずに気楽に使える楽しい1本です。是非スミ利にご相談下さいませ。
プラチナ万年筆バランス透明軸とご一緒にいかがですか?
プラチナ万年筆の別売りオプション一覧 | |||
写真 | 商品名 | 価格 | |
お奨め!![]() |
プラチナ 万年筆インク クリーナーセット 詳しくはこちらを ご覧下さい! |
1箱(5回分) ¥1,980 (税込) |
万年筆の頑固な汚れを落とす のに便利なクリーナーセット。 洗浄液5回分とスポイトが セットになっており、インクの 色を変更する際もこれを使うと 綺麗に洗えます。 |
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プラチナ インクカートリッジ (写真はブラックの箱です) |
1箱10本入 ¥440 (税込) |
先ずはカートリッジが基本! 黒、ブルーブラック、赤の 3種類ございます。 |
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プラチナ ボトルインク(新) ※写真はブラックです |
1本 60ml入 ¥1,320 (税込) |
カートリッジと同じ成分の プラチナ万年筆用インクです。 黒、ブルーブラック、赤の 3種類ございます。 従来品よりインク容量がアップ し、吸入に便利なリザーバー が搭載されました。 |
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プラチナ クラシックインク各色 |
¥2,200 (税込) |
筆記後、酸化作用による 色変わりが楽しめる古典 インク。全6色からお選び いただけます。 |
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プラチナ インク吸入コンバーター コンバーター‐700A クロムメッキ銀色タイプ |
1個 ¥770 (税込) |
銀色のクロームメッキタイプ のコンバーター。 |
プラチナ 万年筆バランス透明軸の仕様
・定価(1本):¥3,300(税込)
・品番:PGB−3000A(軸色 :#5シャインクリスタル・#58クリスタルブルー・#74クリスタルローズ)
・素材:アクリル樹脂製
・寸法:全長139.5mm×最大径14.5mm
・重量:18g
・付属品:取扱い説明書類、カートリッジインク黒1本、ギフトボックス
こちらの商品はメーカー廃番につき完売となりました。(2022年7月更新)
スミ利HP掲載開始年月日:2014年3月7日
2022年7月更新
プラチナ万年筆バランス透明軸の通販について
スミ利文具店では、プラチナ万年筆バランス透明軸の通販に対応しております。 お支払方法は、郵便振替または銀行振込による先払いか、郵便局の代金引換とさせていただいております。販売価格、在庫状況等、詳しくは、ご注文予定の数量と、お名前、ご住所(都道府県名)、お電話番号をお知らせいただければ、折り返し商品代(販売価格)や送料を計算してメールにてお知らせいたしますので、その上でご検討いただければと思います(万年筆本体以外にも、インク類やコンバーター類、その他スミ利取扱い商品もあわせてお見積り可能です)。 ご不明の点がございました際はお気軽にご相談下さいませ。
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