パイロットのチップフィールペン芯(チップフィルペン芯)

パイロットのチップフィールペン芯と従来のペン芯との外観上の違いは、チップフィールペン芯が多重構造を採用しており、ペン芯の裏側に丸い穴が開いている点です。下の写真をご覧いただくと、ペン芯の裏側に筒状の穴が開けられているのがお分かりだと思います。この筒状の穴はペン芯内部までずっと繋がっています。 チップフィールペン芯は、パイロット社が長年の研究の結果、インキを供給するための溝、余分なインキを溜めておく為の溝、空気を排出する為の溝から構成されており、万年筆内部のインキが気圧変化などから受ける影響を最小限にとどめ、それまで万年筆の大きな欠点とされてきた「インキのボタ落ち」、「インキのカスレ」をほぼ完全に解決し、常に快適な筆記を可能にしたた画期的なペン芯です。 また、先ほどのペン芯裏側かに設けられた多重構造により、プッシュプルコンバーターと言う気圧変化を利用して一気にインキの吸入を行う吸入器の使用を可能としました(通常のペン芯は、プッシュプルコンバーターの様な強力な吸引力を上手く生かすことが難しい)。 コンバーターとしてはインキ吸入量も多く、万年筆を良く使う人ほどありがたみを実感できる機能といえますね。 パイロットの代表的な万年筆、カスタム・シリーズや、クァトロ89s、バンブーなど、主に高級モデルを中心に採用されています。

パイロット チップフィルペン芯(チップフィールペン芯)
この様に、ペン芯の裏側に穴が開き、多重構造になっているペン芯がチップフィールペン芯です。


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