小さな従業員登場!
先日、地元の小学校で職場体験学習!?が実施され、スミ利にも6年生の男の子2名がやって来ました。何でもうちの店を希望して来てくれたとのことで(他に何人か希望者が有ったらしい・・・嬉しい反面、現実を見てがっかりされそうで心配)、事前に挨拶に来てくれていたのですが、その日は挨拶程度。スミ利としても始めての経験なので、どんな子供達だろう?とドキドキしながら当日を迎えました。
2人は約束の時間きっちりの朝9時に出勤!どちらもやる気満々で頼もしい!最近の子供らしく活発で恐れを知らない!?ところもあるけど、なかなかしっかりしていて一安心。とり合えず、朝届いたばかりの商品に値段付けをしてもらうことに。ノートや帳簿類、金封、履歴書、etc. 結構な量と種類でしたが、2人で仕事を取り合うように頑張ってやってくれました。ハンドラベラーでの値札貼り作業は気に入ってもらえた様です。でもこのテンションで3時まで持つのかちょっと心配。
この日の為に、ちょっと面倒な仕事や急ぎの仕事は前日にかたづけて置いたので、逆に何かやってもらえる仕事を探すのが大変。うちの店はレジでお客さんが色々と商品について質問されたりしてスーパー等の流れ作業的にはいかないので、子供達にはちょっと難しそうだし・・・。そこで今度は配達に連れて行くことにしました。車で会社や学校を何軒か回ることに。小学生の職場体験は市内の小学校でこの学校が、初の試みらしく、よその小学校の職員室に行った時は、先生方から質問されたりして、ちょっと緊張した様子でした。しかし、重いコピー用紙の箱も率先して運んでくれました。
車の中で色々聞いているうちにリラックスしてきたのか、よくしゃべってくれる様になりました。移動中はゲームの話や、美味しい店の話など色々してくれましたが(結構何でもよく知っている!ゲームの話はさっぱり分からなかったけど・・・)、なんと1人は小学6年生にして珠算1級の実力!通りで複雑な消費税の計算も暗算でやってた訳だ!(お客さんも驚いてた) もう1人は野球少年で、こちらもかなり強いチームらしい。うちに来た2人は、どちらもなかなかの実力者だということが分かり、ちょっと尊敬する。
その後、店に帰ってからも何軒か配達に出たり、細々した仕事をやってもらいました。昼食で30分程休憩した以外殆ど立ちっぱなしなので、かなり疲れたと思いますが、休憩時間も5分早く切り上げて出て来て最後までやる気満々。お客さんが連れてきた犬(ミニチュアダックス)に手を出してカプっ!といかれたりはしましたが、無事に午後3時、仕事終了となりました。
さて、今回はスミ利としても初めての経験だったので、当日になってもう少し段取りをしておけば良かったな、と反省する点もちらほら。特にお店業務のシンボル!?であるレジ打ちを殆どさせてあげられなかったのが残念。本人達もやってみたかった様子だし・・・。一応色々考えて当日を向かえたのですが、うちの店はお客さんが自分で買う商品を決めてレジに持ってくると言うケースは少なく、狭いレジ周辺で色々と相談にのりながら商品を決めていくので、ある程度商品知識が必要。しかもお客さんの中には、お急ぎの方や、掛売りの方もおられるので、今回子供達にレジを任せられるタイミングが少なかったのです。
そんなこんなで、子供達はいったいどんな印象を受けたのかちょっと心配です。想像とは随分違ったのではないでしょうか?今回は2人に12時から30分間の食事休憩をとってもらいましたが、普段は定まった休憩時間も無く、昼食は食べられないこともしばしば。電話一本で仕事の予定が変わったりもします。地味な仕事が殆どだし、がっかりしたのではないでしょうか。それでも帰りがけに聞いてみると、「疲れたけど面白かった」と言ってくれたのでした(ホッ)。正直、私も少し疲れましたが、この2人には怒ったり注意したりする必要が全然なかったのでその点楽でしたし、随分たくさんの仕事もやってくれました。子供達にとってはともかく、私としては久しぶりに楽しい一日となりました。
2004年12月4日 藤井稔也