発光ダイオードでプリンタの世界を変えろ!
9月某日の昼下がり、スミ利の前に停車した怪しげなトラックから、人目を忍んで大きな物体が運び込まれていた。箱にはOKI MICROLINE5400の文字が。一体何なのか・・・。荷物を運び終わるとその運び屋は、辺りに人が居ないことを確認、大きな声で「おおきにー!」と言い残してダッシュで走り去って行った・・・。 と、まあ実は何のことは無い、スミ利に待望のカラープリンターがやって来ただけでした!
スミ利には、今までもインクジェットプリンターやモノクロのレーザープリンターは有ったのですが、今回導入したのはいわゆるカラーレーザープリンターです。ちょっとしたカラー原稿を印刷する時にインクジェットだと速度が遅かったり、ミスフィード(給紙トラブル)も多く、前々から導入を考えていたのです。少々贅沢かと悩みもしたのですが、以前に比べると随分値段も安くなったので思い切って決めてしまいました。今回は、そのプリンターにまつわるお話です。
例の運び屋さん(失礼!健全な大手運送会社さんでした。いつもお世話になってまーす!)が運んでいたのは、沖データのマイクロライン5400と言う、A4カラープリンターです。皆さん沖データというメーカーはご存知ですか?キヤノンやエプソンは有名ですが、沖データはあまり馴染みが無いかもしれません。ここで沖データ社に関する補足トリビア!?を申し上げますと、沖データ社は日本最古の通信機器メーカーである沖電気のOA機器部門を受け持つ100%子会社で、主に印刷業や、設計・デザイン関連等のプロ向け製品に定評があります。本格的な性能と耐久性が自慢のプリンター類は、主力のプロ向けの他、SOHO向けの製品も充実し、自社ブランドでの販売強化を目論んでいるとかいないとか。
スミ利のプリンタ導入に当たっては、沖の他にキヤノン、エプソン、ゼロックス、リコーの各機種(主にA3対応機)も検討したのですが、殆どA4しか使わないことや設置場所、ランニングコストのことを考えてA4対応機に候補を絞り、その中で一番性能が良くて便利そうな、しかもお手頃なものと言うことで沖のプリンターに決定!沖は親切なメーカーさんなので、印刷見本等の資料を送ってもらって、最終的に導入を決定したのでした。早速、沖の営業マンで小学校時代からの友人でもあるS氏に連絡!後日、速攻で入荷となりました。
プリンターは実に素早く入荷したものの、A4モデルとは言え4色トナーを搭載するカラープリンターなので結構デカくて重い(A3モノクロプリンター並み!)。昼間は仕事が忙しかったので、そのまま放置していたら、夕方になって沖のS氏が仕事帰りに様子を見に来てくれました。結局セットアップから何まで全部S氏がやってくれたのでした(やらせたとの説も有るが・・・)。さてさて、新しいプリンター君は、思惑通りに色々と働いてくれそうな雰囲気!トップカバーのOKIロゴも誇らしく、ちょっとマイナーなOKIブランドを選択した辺り、変わり者の!?私にはぴったりだなー、などとニヤニヤしつつセットアップを終えたS氏と暫し話し込むのでした。
S氏曰く、「沖は印刷業やデザイン業等のプロからは結構信頼厚くて評判は良いけど、一般ユーザーへの認知度が低くて売るのも大変」なんだとか。確かにスミ利でもキヤノンやエプソンの方が良く売れてるし、うちで使ってるモノクロプリンターもリコー製だ。正直、友人が沖の関係者じゃなかったら今回も沖の製品は検討候補にも挙がらなかったかもしれない。でも物が良いのは確か!実は沖のプリンターやプリンターの部品は、複数の有名OA機器メーカー向けにかなりの量がOEM供給されている。知らない内にOKIを使ってる事務所も多いのだ。
沖のプリンターは一般のレーザープリンタが光源に採用しているレーザービーム方式ではなく、LED方式と言う発光ダイオードを用いている。だから正確にはレーザープリンターとは呼ばない(使う分にはどっちでもいいけど)。LED方式は消費電力が少なく、小型化もできる画期的な技術らしい。各OA機器メーカーのプリンターでLED方式と表示されているものは何らかの形で沖の技術が関わっている場合が多いのではないでしょうか。使っているトナーも、一個一個の粒子が丸いカプセル状になった重合法トナーと言う高級品なんだとか。
S氏との会話で私は「沖はメディアへの露出が少なすぎるで!テレビCMとか有ると違うのになー。NH○の「プロ○ェクトX 〜挑戦者たち〜 とかで採り上げられないかねー。あれってお金要るのかな?」等と勝手な意見!?を述べてしまった。でも、プロ○ェクトX」で、「発光ダイオードでプリンタの世界を変えろ!」とか言って、当時上司と激しいぶつかり合いをして、今部長とかになってる若手技術者Y氏(誰やネン!)や、ユーザーや販売店から冷たい反応を受け続けてそれでも通い続けた当時の新人営業マンN氏(誰やネン!パート2)とかが出て来て、LED方式の優位性や開発の苦労話を遠い目線でちょろっと話せば、絶対効果あるのに。まあ、プロ○ェクトXが駄目でも、せっかくいい商品作っているのだから、せめて、テレビCMや雑誌、新聞への露出がもっと増やして欲しいな。
で、スミ利の新しいプリンター君は、名刺やラベル、チラシ、POPを印刷するのに活躍しています。うちのはオプションの両面印刷ユニットもくっつけてもらったのですが、これはなかなか使えます!こんなに良いプリンターなのでもっと多くの人に使ってもらいたいものです。皆さんにも絶対OKIを買え!とは言いませんが、見積りの際、キヤノン、エプソンと一緒に是非OKIも加えて欲しいです。OKIのプリンターが気になった方はお気軽にご相談下さい!スミ利では結構お値段も頑張りますよ!
2004年9月25日 藤井稔也
沖データのホームページ http://www.okidata.co.jp/