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34年の時を経て蘇った製図用シャープペンシル!
メカニカルペンシル
ステッドラー 770 シャープペンシル
芯径:0.3、0.5、0.7、0.9
※芯径ごとに軸色が異なります。
定価¥1,540(税込)
幅広い年齢層からご好評をいただいております!
芯径ごとに異なる「ブルー」を採用しており、線幅を認識しやすいのもプロ仕様ですね!
軽快さと長時間筆記に耐える重量バランスを兼ね備えた本格派の製図用シャープペンシルです!
2024年夏、34年の時を経て蘇った製図用シャープペンシルをご紹介いたします!
ステッドラー 770 製図用シャープペンシルは、かつて1970年代から1990年まで販売されていた伝説的な製図用シャープペンシル「マルス マイクログラフF(MARS MICROGRAPH
F)」を現代の技術で復刻させた、ファン待望の1本です。 軽快な樹脂ボディながら、本格的な綾目カットのメタル製グリップを搭載しており、長時間の作業に適した低重心設計のシャープペンシルです。
こちらが元祖!
770シャープペンシルのルーツとなったMICROGRAPH F 770
写真はスミ利文具店に残っていた、マルス マイクログラフ F 770 0.5mmです
約40年以上は経過している為、ボディカラーは変色しておりますが、その風格は消えていませんね!
※この旧マイクログラフは販売用ではございませんので悪しからずご了承下さいませ。
770シャープペンシルのルーツとなったマルス マイクログラフFは、設計・製図用シャープペンシルの全盛期から1990年までの凡そ16年(※所説有り)にわたり多くのプロフェッショナルから愛用され、その業務を支えて来ました。 1980年代以降、設計・製図の主役が製図板からCADに変わる中、製図用シャープペンシルに対して機能性だけでなく、デザイン性や一般筆記特性を求められる時代となったことから、これまでの主力製品であったマイクログラフ770シリーズは廃番となり、後継モデルにバトンタッチされることとなりました。
マルス マイクログラフF 770の後継として登場した925 25シリーズ
1990年の発売以降、製図ユーザー以外の一般ユーザーからも支持されるロングセラーに
マイクログラフに引導を渡した、その後継モデルこそが、今日もシャープペンシルのロングセラー、ベストセラーとして名高く、皆さんご存知の「ステッドラー 925 25シリーズ」だったのです!(925 25シリーズ、2024年度に日本デザイン振興会の「ロングライフデザイン賞」を受賞しましたね!) 既に34年(2024年時点)の歴史を刻み続けている925 25(シルバーシリーズ)の歴史と比較すると、マイクログラフの16年が短く思えますが、こちらはプロの道具として製図用シャープの全盛期を支えた製品だけに、その歴史の重みは甲乙つけがたいものがあります。
新しい770は何故「マイクログラフ」を名乗らない?
ペン先固定式を示す「F」の記号と、770の品番のみ受け継いでいます
因みに、復刻を遂げた新しい770がどうして「マイクログラフ」と名乗っていないのかと言いますと・・・実はドイツ本国のステッドラーから許可が下りなかったのだだそうです(770復刻はステッドラー日本株式会社側からの企画なのです)。 なので、品番である「770」とペン先が固定式であることを示す「F」の表記のみを受け継ぎ、名乗っている訳なんです。
何だか大人の事情を感じずにはいられませんが・・・(汗)、ステッドラーにとって「マルス」や「マイクログラフ」などのブランド名はそう簡単に名乗ることを許されない、「特別な何か」を持つ大切なものなのかも知れませんね。
ちょっと新旧を比べてみました!
クリップの刻印が新旧で異なります。 左が新しい770、右が旧マイクログラフ
新型770は日本製。 旧型はドイツ製だったので「GERMANY」の文字が見えます
↓新旧のグリップに違いが! 34年分の進化も見逃せません!!
写真のそれぞれ上が旧マイクログラフFで、下が新しい770のものです。
新しい770ですが、旧マイクログラフと全く同じ仕様で蘇った訳ではありません。 一番目立つのが青い樹脂軸部分。 旧モデルでは、艶のある樹脂軸だったものが、新しい770ではマット調の樹脂軸に変更されています。 また、金属製クリップの刻印を見ると、旧モデルではマルスヘッドのシンボルマークに加え、「STAEDTLER」の文字が大きく刻印されており、ドイツ製を示す「GERMANY」の文字も見られます。それに対し、新しい770はマルスヘッドのみとなっており、非常にシンプルなデザインです。これは現在の925シリーズにも通じるものですね。
軸色やクリップの刻印の違いはともかくとして、機能上の点で大きく異なるのがメタルグリップです。 上の写真をご覧いただくと、かつてのマイクログラフでは、グリップのカットが荒く、彫りが深いのがお分かりいただけるでしょうか? それに対して、新しい770では、細かく繊細な綾目カットが採用されております。 この違い、スミ利の勝手な分析では、旧マイクログラフ=「線描に特化した完全な製図用」、新しい770=「文字筆記にも対応した新世代の製図用」、といった認識です。 ※個人の感想です(笑)
見た目の印象では、旧式の荒いカットの方が武骨な雰囲で似合いそうですが、実際に新旧の2本を手に取って比べてみると、使い心地に大きな違いが! 新しい770のグリップは細かく精密なカットになっている為、どの様な握り方でも自然にフィットしてくれるのに対し、旧式のグリップでは親指、人差し指、中指の3本を置く位置にシビアと言いますか・・・例えば親指と人差し指の位置はバッチリなのに、最後の中指のフィット感がいまいち決まらない・・・ということが起こり勝ちなのです。
また、鉛筆やシャープペンシルのユーザーは、筆記中にペンを少しずつ回転させて使う方が多いと思いますが、この点についても旧式のグリップはカットのピッチが荒い分、微妙な握り位置の移動が苦手で、握り直しの際はちょっと時間をかけて最適な握り位置を探る必要性を感じます。 それに対し、新しい770は筆記中に殆ど無意識に近い間隔でペンを微妙に回転させ、握り直すことが可能であり、途中で筆記を中断してもすぐさま最適な握りで次の筆記に写れます。
この違い、昔よりも緻密で繊細な金属加工が可能になった・・・という理由も有るでしょうが、製図用シャープペンシルの使用目的が時代と共に大きく変わってきたことに関係していると思われます。 旧マイクログラフは、手描きの製図が全盛時代に大ヒットした製図用シャープペンシルであり、その用途はほぼ100%、製図。 定規を当てて線を引くことこそが目的の全てでした。 定規やテンプレートを使った線引き作業に限って言えば、一度ビタッと決まった握り位置をしっかりキープし続けてくれるグリップの方が適していると考えられます。 旧マイクログラフは、「線描に特化した完全な製図用」であると考えられます。
現在では、製図の世界もコンピュータ(CAD)が当たり前になり、筆記具で製図作業を行うことは稀になりました。 現在の製図用シャープペンシルは、一般の文字筆記用としての役割も重要になったことから、定規を当てた線描時の快適性に加え、文字筆記時の使い心地にまで考慮する必要が出てきたのでは無いでしょうか?
このことから、新しい770は「文字筆記にも対応した新世代の製図用」としてグリップ部分が進化、最適化されている印象を強く持ちます。 勿論、個々にお好みは有るかと思いますが、文字筆記に限って言えば、より多くのお客様に「新しい方が書きやすい(使いやすい)!」と感じていただけると思います。 また、これはスミ利の店頭でも数名のお客様からご指摘いただいたのですが、旧仕様のグリップより、770の新しいグリップの方が購入直後から適度に使い込んだかの様な手触りの優しさが有り、しっかりグリップするものの手が痛くなりにくいそうです。私もなるほど!と感じました。
この他、外から見えない内部パーツの構成や、それに伴う重量の面で新旧異なる点はございますが、基本的にはほぼそのままのシルエットで復刻されており、リバイバル品でよくある「余計なアレンジ」が加わっていないのは、往年のファンにとっても嬉しいポイントです! 因みに、新しい770は以前のマイクログラフよりも少しだけ重量が軽くなっている様です(かなり微妙な範囲です)が、重心の位置はほぼ同じ「45:55」の低重心設計となっており、非常に軽快な使い心地となっています。
芯径により異なるブルーのボディカラーを採用!
ボディカラーから目的に芯径(線幅)を認識しやすくなっています
↑ 左:0.3mm ・ 右0.5mm
↑ 左:0.7mm ・ 右0.9mm
770シャープペンシルのボディカラーは芯径(線幅)ごとに異なるブルーを採用! 0.3mmだけがちょっとポップなライトブルーで可愛い感じですが、他の色はなんだかんだでステッドラーらしさをもったカラーリングですね! 発売開始後の売れ行きを見ますと、やはり定番の0.5mmが一番人気ですが、以外なほど0.3mmの売れ行きが好調です! こうした製図用シャープペンシルは、購買層の多くが男性となるケースが多いのですが、ステッドラーの場合は男女問わず支持されているのを感じます。
また、私も含めてなのですが、昔マイクログラフを使っておられたお客様からは、新しい770の書き味が良くなっているので驚かれます。 恐らくこれは、当時と今ではシャープペンシルの芯そのものが大きく進化している影響もあるのかな!?と感じています。 現在の芯は各社共に性能が向上しており、濃く、滑らかで折れにくくなっているのです。 30年、40年前に使っておられた記憶と比べると、特に0.3mm芯などは非常に扱いやすく進化しているものと考えられます。
中高生の若い世代には勿論ですが、かつてマイクログラフをご愛用いただいていた世代の方々にも是非お試しいただきたいシャープペンシルです!
金属製チャックと搭載した内部パーツと交換可能な口金パーツ
芯送りをコントロールする内部パーツに信頼性の高い金属製が採用されているのは・・・製図用なら当然ですよね!(笑) ここだけは絶対に外して欲しくない!! ノック操作時の手応えもかっちりしたバネの力を感じることができ、良好です。 また、これまた製図用シャープに必須の機能!? 芯硬度の表示窓もバッチリございますよ!ちょっと固いですがクリップを横に回転させて指定の硬度を表示させます。 因みに、硬度表示は、H、F、HB、B、2Bの5硬度が表示できます。※ご購入時に装填されている芯はHBとなります。
製図用として細かい配慮も・・・
口金は芯径ごとに目印のラインが! 消しゴムにはクリーニングピンも装着!
細かいことですが、770シャープペンシルの口金にご注目下さい。 上の左の写真、左から0.9mm、0.7mm、0.5mm、0.3mmのものですが、口金の根元付近をよくご覧下さい。 0.3mmにはライン無し、0.5mmにはラインが1本、0.7mmにはラインが2本、0.9mmにはラインが3本施されているのがお分かりですか? ボディカラーで芯径が判別できるのは勿論ですが、部品となる口金だけでもどの芯径のものかが分かる様になっています。
また、ノックパーツ下に装着されている消しゴムには、芯詰まりを解消する為のクリーニングピン付き! 最近のシャープペンではクリーニングピンが無いタイプも増えているのですが、いざと言うときに役立つアイテムなのでシャープペンユーザーには有難い部分です。
交換用の各種別売りパーツが用意されているのも本格派の証し!
傷めやすい口金は勿論、ノックパーツ、替消しゴムも取り寄せることが可能です!
770シャープペンシルには、長くご愛用いただく為の交換用部品が用意されています! 一番傷めやすい口金については、0.3、0.5、0.7、0.9の各芯径用に1個¥385(税込)でお取り寄せ可能。 また、紛失等でノックパーツ(銀色のノックボタン)が必要になった際には、これまた各芯径ごとに1個¥308(税込)で取り寄せることが可能です。 この他、消耗品として内臓の字消し(消しゴム)は3個入りで¥440(税込)でご用意可能です。 いずれも受注後の取り寄せとなり、入荷に1週間か10日程度のお時間を頂戴いたします。
この辺りのサポート体制の充実がステッドラーさんの素晴らしいところ! 770シャープペンシルは、製図用としては比較的リーズナブルな価格の製品ですが、製図用シャープペンシルは先端のガイドパイプが約4mmと長く傷めやすいので、きっちり対応してくれているのは好感度高いですよね!
定規を使った線引きから、一般の文字筆記まで扱いやすく、幅広い世代にお薦めできるシャープペンシルです! 是非、スミ利文具店でお買い求め下さい。
ステッドラー 770シャープペンシル
0.3 | 0.5 | 0.7 | 0.9 | |
定価 ¥1,540 (税込) 在庫有り |
定価 ¥1,540 (税込) 在庫有り |
定価 ¥1,540 (税込) 在庫有り |
定価 ¥1,540 (税込) 在庫有り |
770用口金 各種 |
770用ノックパーツ 各種 |
交換用字消し (5個入り) |
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定価 ¥385(税込) ※受注後の取り寄せ ※芯径をご指定下さい |
定価 ¥308(税込) ※受注後の取り寄せ ※芯径をご指定下さい |
定価 ¥440(税込) ※受注後の取り寄せ |
ステッドラー 770 製図用シャープペンシルの仕様
・定価:¥1,540(税込)
・寸法:全長139.6mm 軸径Φ8.6mm(※スミ利にて計測した凡その値です。クリップ取り付け部で約9mm)
・重量:10.8g
・機能:製図対応、ペン先固定式、硬度表示窓(H、F、HB、B、2B)
・軸材料:ABS樹脂
・グリップ材料:真鍮
・芯径:0.3mm、0.5mm、0.7mm、0.9mm
・生産国:日本
※こちらの商品は、透明シース入りでの販売となります。 箱や説明書等はございませんのでご了承のほどお願いいたします。
最終更新日:2024年11月29日
ステッドラー770シャープペンシルの通販について
スミ利文具店では、ステッドラー 770シャープペンシルを、定形外郵便、レターパックなどで、1本からでも地方発送しており、大変ご好評いただいております。 お支払方法は、郵便振替による先払いか、郵便局の代金引換(代引きの場合は定形外郵便かゆうパックでの発送になります)とさせていただいております。 送料はご注文の数量等によっても変動しますので、詳しくは、ご注文予定の商品名、軸色、芯径の種類と数量、お名前、ご住所(都道府県名)と、お電話番号をお知らせいただければ、折り返し商品代(販売価格)や送料を計算してメールにてお知らせいたします。その上でご検討いただければと思います。 スミ利取り扱いのその他商品も併せてお見積り可能です。お気軽にお問合せ下さいませ。
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