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スミ利の至宝展

 
 
お知らせ
2004年春のホームページ開設以来、大変御好評いただいておりました、古墨のご紹介ですがお陰様をもちまして全ての商品が完売となりました。お買い上げいただきましたお客様には心よりお礼申し上げます。 このホームページでご紹介した墨は全て、伝統的な高級原料と木型を用いて製造されたもので今では大変貴重な逸品です。実は私の年齢よりも年上の墨も多く、物心ついた時からずっとお店に有りましたので、売れていくのは嬉しくもあり寂しくもあります(笑)。しかし、墨はいくら貴重品と言えども使われて初めてその価値が発揮されると思います。奈良で製造され、滋賀で30年間を過ごした墨がインターネットを通じて全国各地のお客様にお届けできたことをとても嬉しく思っております。皆様どうも有難うございました。 ※尚、表示の価格につきましては、掲載当時の消費税率に基づく金額となっておりますのでご了承くださいませ。

余談では有りますが、ここ最近の原油高の影響で2006年1月〜3月にかけて、日本の製墨の80〜90%を製造している奈良の製墨メーカー各社が一斉に商品の値上げに踏み切ります。近年は伝統的な原材料の調達難から、高級品におきましても石油系の代替原料が用いられておりますので、墨のお値段も世界的な原油価格と無関係ではなくなりまし。値上げによりお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承下さいます様お願いいたします。
(平成18年1月11日)




第一回
古 墨(KO-BOKU)
 


 スミ利に残るちょっと値打ちのある商品をご紹介してみようと、先ずは古墨を取り上げてみました。古墨とは書道に用いる墨が年月を経て古くなったものです。墨は製造後すぐは水分が多く含まれており、発色に落ち着きが無いと言われます。出来上がった墨をすぐには使わず、年月をかけてゆっくりと水分が失われることによって墨が持つ本来の素晴らしい発色を得ることが出来ます。ですから墨は古ければ古い程価値が上がり、芸術品的な価値が付くものもあります。概ね10年以上経ったものからようやく古墨と呼べますが、一般の方でも製造後最低3〜5年は経ったものを使うほうが良いでしょう。適正に保管された墨の寿命は人間の寿命を遥かに超えると言われています。特に松の煤から作った松煙墨は古墨化が進むほど青味が増し、青墨として珍重されます。スミ利ではお客様がお買い上げになってすぐに使える様に、できるだけタイミングを考えて仕入れをしています(結構在庫が大変です!)。目立たない所に隠して売っていますが!?店頭でも、特別古いものは人気で数が少なくなっています。ここでご紹介する墨はどれも、一流メーカーの高級品で、ひび割れやカビを発生させずに20〜30年かけて古墨化させたスミ利自慢の逸品です。とても良い香りがするのでお店でそれも確かめてください。パソコンで匂いが伝えられなくて残念です。


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歌仙 墨運堂  「歌仙(かせん)」  2丁型    昭和54年製造
  販売価格¥5,250(税込み)完売いたしましたH.18.1.8

 この墨は墨運堂の中でも特に仮名用に造られた高級品で、透明感のある薄茶系の黒が特徴です。もともと油煙の粒子が細かく伸びが良いのですが、古くなるほど更に伸びが良くなります。大きさも使いでのある2丁型で、製造後25年が経ち使い頃となっています。






平城宮 桂林堂  「平城宮」  特殊6.5×6.5cm  製造年不明
   販売価格¥8,400(税込み) 完売しましたH.20 12/18

 この墨は、奈良の製墨会社、桂林堂の油煙墨です。桂林堂の墨には製造年の表示がありませんので正確な年代は不明ですが、恐らく25年程度経過していると思われます。正方形の珍しい型で製作されています。



桂林堂  「頂煙 蘭香」  3丁型  製造年不明
   販売価格¥3,150(税込み) 完売しましたH.17 3/17
桂林堂 頂煙 蘭香  スミ利文具店 桂林堂 頂煙 蘭香 スミ利文具店
この墨も桂林堂の油煙墨でやはり年代は不明ですが、同じく25年は経過していると思われます。墨の元となる煤は、灯芯の油が燃える炎に雁振(がんぶり)と呼ばれる蓋を取り付け、そこに溜まったものを採取します。炎から雁振の距離によって煤の質が異なり、炎から一番離れたところで採取された煤を頂煙(ちょうえん)と呼び、最も粒子が細かく質が良いとされています。この墨は頂煙で3丁型の大きさですが、お手頃な価格となっています。



桂林堂  「鶴亀」  3丁型  製造年不明
   販売価格¥5,250(税込み) 完売いたしましたH.18.1.8
桂林堂 鶴亀  スミ利文具店 桂林堂 鶴亀 スミ利文具店
桂林堂製の油煙墨で、こちらは5丁型と少し大きめのサイズになっています。紙製のユニークな箱に入っています。見事な彫りの木型が使われており、墨の表面には鶴と亀が描かれており、彩色も施されています。裏面は龍の絵柄が描かれています。


雲仙清賞  桂林堂  「頂煙 雲仙清賞」  5丁型  製造年不明
   販売価格¥8,400(税込み) 完売しましたH.16 7/15

 この墨も頂煙による油煙墨です。サイズは5丁型で半紙や条幅作品にも最適です。この墨は側面に墨滴会選定との文字があり、調べましたところ、墨滴会は故広津雲仙という著名な書家が創設した関西に拠点をおく全国でも屈指の漢字団体とのことです。製品名もこの雲仙先生のお名前からとったものの様です。





真正油煙墨  桂林堂  「真正 油煙墨」  10丁型  製造年不明
   販売価格¥10,500(税込み) 完売いたしましたH.18.1.8

 この墨は10丁型という非常に大きな墨ですので、一度に沢山の墨を磨りたい条幅作品に最適です。この墨も製造後恐らく25年以上は経過していますが、このサイズになりますと使いごろとなるまでには相当の年月を要しますので、大き目の墨をお探しの方には大変貴重な存在です。また、使用されている木型の彫刻が非常に素晴らしい(特に裏面)逸品です。




極上梅花墨  古梅園  「極上 梅花墨」 3丁型  1977年製
   販売価格¥12,600(税込み) 完売しましたH.17 1/6

 奈良で400年以上の歴史を誇る最も著名な製墨会社が古梅園です。この極上梅花墨は、漆墨と呼ばれる純良な菜種油を使った最も粒子の細かい最上級の油煙墨で、古梅園を代表する銘墨の一つです。製造後30年近く経過しその価値は計り知れません。淡墨では茶系の黒が美しく、伸びも良いので漢字、仮名共に最適です。




金菊  古梅園  「金菊」 サイズ約11×3cm  1977年製
   販売価格¥9,450(税込み) 完売いたしましたH.17 2/9

 金菊の名の通り、この墨は見事な菊の彫刻が施された木型を使用し、全体が金巻きにされた逸品です。単に墨という域を超えた芸術品とも呼べる銘墨です。現在同銘柄は生産されていないようですので貴重です。






青墨明王  古梅園  「青墨 明王」  3丁型  1977年製
   販売価格¥8,400(税込み) 完売いたしました
  

 古梅園の極上青墨の代表作です。近年、青墨が青い墨であると勘違いする人が増え、メーカーもその要請に応じてどんどん藍などの着色料の配合を増やしているそうです。この明王は本来の青墨の良さを感じられる名作です。製造後30年近く経過しており、青墨としての価値は計り知れない程上がっています。現行品のお値段は随分上がっていますのでお買い得です。




扇面墨  古梅園  「扇面墨」  横幅最長12.5cm   1978年製
   販売価格¥8,400(税込み) 完売いたしましたH.18.1.8

 日本で最も古い歴史を持つ製墨会社古梅園の14世松井元祥氏が、古梅園に代々伝わる古式の製法を調査し、かつて製作されていた銘墨を蘇らせたものの一つがこの扇面墨です。見事な木型を用いた扇形の珍しいこの墨は秘蔵価値も高い逸品です。




 使えば磨り減ってやがては消滅してしまうものですが、どうです?墨の世界もなかなか奥が深そうでしょう?良い物は一朝一夕に手に入らないという典型が墨ではないかと思います。お客様の中には、新しい墨をまとめて何本も購入して自分で寝かすという方もおられます。当店に残る古墨は現在、ここでご紹介したものの他極僅かになっています。最高級品とまでいかなくても、墨は出来れば10年以上は経過したものをお買い求めになるのがお奨めです。「私には違いが分からないかもしれないけど・・・」と言ってお買いになったお客様が後日わざわざ来店してくださり「すごい良い墨でした!すぐに違いが分かりましたよ!」と言われたのには売ったこちらとしても驚きましたが、そこまで喜んでもらえてとても嬉しいものでした。30年ものは僅かでも、10年〜20年ものは結構沢山在庫がありますので是非一度覗いてみてください。最近は高品質な液体墨が増えましたが、やはり書道の基本は、硯で磨る固形墨だと思います。たまには墨の香りで心を落ち着けるのも良いものですよ!