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希少なマーブルエボナイトを削り出した万年筆

プラチナ萬年筆

#3776マーブルエボナイト万年筆

〈ジュピター〉


メーカー生産中止につき、お取り扱いを終了いたしました

(2022年8月更新)


ペン先:14金大型
定価¥55,000(税込)/本

ペン種:細字・中字・太字
※ペン種によっては受注後の取り寄せやメーカー欠品となる場合がございます。


プラチナ#3776マーブルエボナイト「ジュピター」万年筆


プラチナ萬年筆さんから、ボディ素材にマーブルエボナイト樹脂を採用した新製品が登場しました! 
そもそも「エボナイト樹脂」とは、天然ゴムに長時間、硫黄を加えて硬化させた硬質ゴムのことです。 エボナイト樹脂は耐候性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、適度な重量感があり、熱を伝えにくい性質から、かつては殆どの万年筆に利用され、「エボ軸」などと呼ばれ親しまれた素材ですが、切削加工(削り出し)が必要なこともあり、新しい素材の研究が進むにつれ、より加工のしやすい材料に取って代わられました。 軸内部に手の熱を伝えにくく、インキ供給に影響を与えない点や、適度な弾性と重量感を持ち手触りに優れる点、漆黒の軸が使い込むほどに黒茶色に変化する味わい等・・・万年筆の素材としては優れた性質を持っていましたが、エボナイトの性質上、置かれた環境によっては表面が変色や変質する場合もあり、加工には轆轤を回した職人技が不可欠で、金型成型で大量生産が当たり前となっている昨今では一部の高級モデルや手作り万年筆を除き殆ど用いられることはありません。

今回、プラチナから発売されたマーブルエボナイト万年筆は、通常の黒いエボナイト樹脂とは異なり、ゴム生地にベンガラなどを混ぜて着色したもので、独特の模様からマーブルエボナイトと呼ばれる素材を用いています。 木星(ジュピター)の表面を思わせる独特の模様が魅力の1本です。 シルエットからネジ山まで削り出しで仕上げられ、丹念に磨き上げられたボディは美しい光沢を持っています。 パイロット社のカスタム845万年筆はエボナイト軸に漆塗りを施していますが、今回のプラチナさんの万年筆はあえて漆塗りを施さず、エボナイトの表面をピカピカに磨き上げることで仕上げています(※表面にはエボナイトの質感を損なわない程度に透明のコーティングが施されているそうです)。 その為、エボナイト樹脂ならではの温かみのある肌触りが楽しめます。 エボ軸ファンには待望の1本と呼べるのではないでしょうか? まだエボ軸をお持ちで無い方には是非手にしていただきたいですね!

適度な重量感、独特の手触り・・・エボ軸の魅力です!
プラチナ#3776マーブルエボナイト「ジュピター」万年筆  プラチナ#3776マーブルエボナイト「ジュピター」万年筆

マーブルエボナイトの写真  エボナイト削り出しの軸 スミ利文具店
黒と茶色のマーブル模様が個性的!ネジ山等細部まで削り出しです


さて、この#3776マーブルエボナイト万年筆を詳しくご紹介しましょう。

旧#3776バランス型のフォルムを踏襲!
プラチナ#3776マーブルエボナイト万年筆 スミ利 プラチナ マーブルエボナイト万年筆・ジュピター

マーブルエボナイト万年筆の天冠  ネジ山もマーブルエボナイト削り出し
細部までエボナイト削り出しで仕上げたこだわりの1本

先ず、全体のフォルムですが、このデザインは同社の人気モデル#3776セルロイド万年筆等とほぼ同じシルエットになっています。これらのデザインは、#3776センチュリー万年筆が発売される以前から続いている#3776のデザインを踏襲したもので、軸のサイズやバランス等、日本の筆記環境を研究して設計されたもので、丸みのあるクラシックな形状はプラチナ伝統の「バランス型」として長年親しまれてきたデザインです。 細部に目を向けると、首軸(カバー)や、ネジ山、キャップの天冠などもきっちりエボナイト削り出しで仕上げているのがお分りいただけるかと思います。こういった仕事は職人技による手間暇かけた加工が必要となり、金型成型が主流となった昨今では殆ど見られなくなったものですが、実に見事に仕上げています。 特にネジ山部分はキャップの開閉や軸の取り外し時にエボナイト削り出しらしい、独特の操作感を味わえます。 また、首軸(カバー)部分もエボナイト製としているので、ペン内部に手からの熱が伝わりにくく、インクコントロールに影響を与えにくい性質もあります。

プラチナ自慢の大型14金ペン先!
マーブルエボナイト万年筆のペン先  #3776マーブルエボナイトのペン先

マーブルエボナイト万年筆のペン先  マーブルエボナイト万年筆のペン先
#3776センチュリー同様、新設計のペン先、ペン芯が採用されています。

続いて、ペン先です。 ボディの基本デザインは旧#3776万年筆をベースにしていると書きましたが、ペン先とペン芯に関しては、最新の#3776センチュリー万年筆で採用された新設計のものになっています。 ペン先(ニブ)はプラチナらしい大型の14金製で、富士山の山容を模した伝統のデザインとなっています(#3776というブランド名も富士山頂の標高に由来します)。 このペン先(ニブ)の特徴として、耐久性に優れた強い弾力を持ちながらも、万年筆らしい筆跡、使い心地にこだわって開発されました。 ペン芯と呼ばれるペン先の裏側の黒い樹脂製パーツもインクの誘導をコントロールする非常に重要なパーツですが、こちらもセンチュリー以来の新設計のものが使われており、新しいペン先(ニブ)とペン芯の組み合わせにより、従来のプラチナ万年筆よりもスムーズでたっぷりとインクが出る様になっています。 因みに、万年筆のペン先を左右に分断している切割(スリット)と呼ばれる溝の最後に打ち抜かれた穴のことを「ハート穴」と呼びますが、昔の万年筆はこのプラチナさんの万年筆の様にハート型の穴が打ち抜かれていたことに由来しています。昨今の万年筆は大半が丸い円形の穴になっていますが、当時の名残で名称だけがハート穴として残っているんですね。  また、ペン種はF(細字)、M(中字)、B(太字)の3種類ラインアップされております。ただし、生産数量が非常に少ないモデルでして、一度欠品するとしばらく生産&入荷が無いこともあり、在庫状況等、先ずはお気軽にご相談下さいませ。

  インク吸入コンバーターが標準装備
#3776マーブルエボナイト万年筆 スミ利  プラチナのコンバーター スミ利
カートリッジは勿論、ボトルインクからの吸入式としてもお使いいただけます。

また、インクの供給方法ですが、カートリッジと吸入式(コンバーター式)の両用式となっています。 出荷時、コンバーター(吸入器)が本体に装着された状態ですので、カートリッジをお使いの際はコンバーターを取り外してお使い下さい(まっすぐ抜き取るだけで外せます)。 勿論、黒のカートリッジインクも1本付属いたします。  従来、プラチナさんでは特別なモデルを除き、高額モデルでもコンバーターは別売りでしたが、定価2万円以上の万年筆(一部商品を除く)にコンバーターが標準添付される様になりました。 昨今は多種多様な万年筆用インクの登場もあり、カートリッジよりもボトルインクからの吸入式として万年筆をお使いいただくお客様が増えましたので、コンバーターの標準添付は嬉しいですね!インク吸入時、ペットに餌を与える時の様な楽しさが味わえるのも魅力です(笑)。  普段はカートリッジしか使わない・・・というお客様も、コンバーターが一つあるとペンを洗浄する際に意外と重宝しますし、メンテナンス用として是非お持ち下さい。 ※コンバーターは消耗品でもありますので、インク漏れ等のトラブルを防止する意味からも、使用頻度や使用期間に応じて定期的に買い替えされることを強くお奨めいたします。また、洗浄用としてお使いの場合、ピストンの操作回数が多くなりますので、パッキンの摩耗等、消耗が早くなる場合もございますのでご了承くださいませ。
尚、プラチナさんのカートリッジはステンレスボールが搭載されており、カートリッジ未使用時はステンレスボールが蓋の役目を果たし、装着時にはカートリッジ内でインクの撹拌(かくはん)、誘導の機能を果たす高機能が特徴です(基本設計は数十年前と同じで、開発当初から高い完成度を誇っていたのには驚きです!)。 昨今、吸入式の方が人気がありますが、実はカートリッジの方がインク容量が大きく、ステンレスボールの機能もあり、プラチナ万年筆のファンのお客様には意外とカートリッジ派も多いのです。 スミ利としては是非カートリッジも便利にお使いいただければと思います。

エボナイト樹脂の性質と変色について
マーブルエボナイト万年筆「ジュピター」 スミ利文具店

エボナイト樹脂の変色について
エボナイト樹脂の性質として、置かれた環境によって表面が変色する可能性があります。 最初は美しい光沢を持っていたエボナイト軸が徐々に艶を失い、赤茶けた色(黒茶)に変色してきます。 変色しても特に性能的に問題は無いのですが、商品としては見た目が悪い為、パイロット社(旧ナミキ製作所)ではエボナイト樹脂の上に漆塗りを施すことを発案し、その結果美しい蒔絵を施した「蒔絵万年筆」の誕生にもつながったと言われています。※ただし、漆も紫外線には弱く直射日光や蛍光灯下に長時間置くことは禁物です。
エボナイト樹脂は、湿気や紫外線に弱く(変色と言う意味では)、直射日光や蛍光灯の元に長時間置くと、徐々に表面の艶が失われ、赤茶けた様に変色してしまいます。 酷い場合には表面にブツブツが出てくることもありますが、こうした酷い変化は、主に販売店の店頭に長期間同じ位置、同じ向きで展示された結果、生じるケースが多いと思われますので、お客様が普段お使いいただく上ではそれほど気を使う必要はありません。 上記の理由により、スミ利文具店では、在庫のる場合でも、エボナイト製万年筆を店頭では一切展示いたしておりません。ご覧になりたいお客様はお気軽にお申し付け下さいね(※担当者不在の際は、ご覧いただけない場合がございます。また、売り切れ、メーカー欠品となる場合もございますので、お気軽にお問い合わせください)

ただし、エボナイト樹脂は通常の使用の範囲でも経年変化により多少の変色が起こり、漆黒部分が使い込むほどに黒茶色になってきます。これがエボ軸を使い込む魅力でもあります。 筆記具として普通にご愛用いただく上では、それほど気を使う点はございませんが、エボナイト樹脂は多かれ少なかれ、経年変化を生じる素材ですので、お買い上げに際してはその点を何卒ご了承のほどお願いいたします。変色や変質等の理由によるクレームはお受けできませんのでご了承くださいませ。 また、以下の取り扱い方法にご注意ください。

エボナイト製万年筆の取り扱い方法
@紫外線の影響で変色したり艶が曇ることがありますので、長時間(長期間)、直射日光や蛍光灯に当たる環境は避けて下さい。
A硬い物や尖ったもので擦ると傷がつきますので注意してください。
B長期間使用しない時は、軟らかい布等で拭き上げ、ケース等に入れて湿気や光の当たらないところで保管してください。
Cお客様の手の油分などが保護膜としての役目を果たします。他の万年筆も同様ですが、日々手にとっていただき、お使いいただくこともお手入れに繋がります。

ちょっと、小難しことばかり書いてしまいましたが、自然に起こる程度のエボ焼けさえ事前にご納得いただければ、実際にお使いいただく上でそれほど気にしていただく必要は有りません。 実は、このプラチナの#3776マーブルエボナイト万年筆のボディはエボナイトの質感を損なわない程度にコーティングを施していいるそうです。 その為、かつてのエボ軸万年筆の様に容易く変質や変色が生じる訳では無く、直射日光や蛍光灯下に長時間さらさなければ、普通の使い方で極端な変色や変質を生じる危険性は低いそうです。 ただし、コーティングの効果がいつまでも有効で万能という訳ではありませんし、エボナイト素材の特性として変色しやすいのは事実ですので、メーカーさんとしてもその点を注意喚起されている次第です。使い込めば味になり、不適切に放置すれば変色、変質となる訳です。  スミ利としては、他の万年筆同様、普通に大事にしていただければ大丈夫と思っています(笑)。 私も酷いエボ焼けをした万年筆を何度か見たことがありますが、その殆どはどこかのお店で何十年もウインドウに埋もれていた(汗)ものや、ご家族が昔愛用されていてずっと放置されていたものです。 それから、セーラー万年筆さんが、どこかのデパートに展示していてクリップ側の面だけ茶色になってしまったキングプロフィット(初期のエボナイト製のもの)をサンプルとして持参されたのを見たくらいです(笑)。 あえて漆塗りの施していないエボ軸の万年筆はその独特の手触り感と、長年使い込むことによって徐々に色変わりする「味わい」が大きな魅力でもあります。 是非、ご愛用いただければと思います。

#3776マーブルエボナイト・ジュピター万年筆 スミ利文具店

プラチナ #3776マーブルエボナイト万年筆ジュピターの仕様
・定価(1本):¥55,000(税込)  完売
・品番:PTB−50000BM#65ジュピター
・ペン種:F・M・B
・ペン先:14金・大型
・素材:エボナイト
・キャップ方式:ねじ込み嵌合式
・インク供給:カートリッジ・コンバーター両用(コンバーター付属
・寸法:全長137mm×最大径114.5mm
・重量:18.6g(乾燥重量です)
・付属品:コンバーター、取扱い説明書類、ギフトボックス
※取り扱い説明書、ギフトボックスはメーカー出荷時期により内容が異なる場合がございます。

※こちらの商品はメーカー廃番につき、お取り扱いを終了いたしました。


特定商取引法に基づく表示

スミ利HP掲載開始年月日:13年6月1日

2022年8月更新


プラチナ#3776マーブルエボナイト万年筆の通販について

スミ利文具店では、プラチナ社製の#3776マーブルエボナイト万年筆の通販にも対応しております。 お支払方法は、郵便振替または銀行振込による先払いか、郵便局の代金引換とさせていただいております。 販売価格、在庫状況等、詳しくは、ご注文予定の数量と、ご希望のペン種(細字、中字、太字)、お名前、ご住所(都道府県名)、お電話番号をお知らせいただければ、折り返し商品代(販売価格)や送料を計算してメールにてお知らせいたしますので、その上でご検討いただければと思います(万年筆本体以外にも、インク類やコンバーター類、その他スミ利取扱い商品もあわせてお見積り可能です)。 在庫状況等、お気軽にご相談下さいませ。
※大変残念ながら、こちらの商品はメーカー廃番となりお取り扱いを終了いたしました。  (2022年8月更新)

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