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「PILOT」ブランドとして最大サイズとなる30号ニブ搭載!

パイロット

カスタム・ウルシ万年筆「漆黒」


ペン先:18金・30号・ロジウム装飾
ペン種(字幅):FM(中細)・M(中字)・B(太字)
定価:¥165,000(税込)
※受注後の取り寄せとなります。
(2024年10月1日更新)

納期、販売価格等、お見積りいたします。お気軽にお問い合わせ下さい!

メーカー欠品中につき、納期未定となっております。

※こちらのページではカスタムウルシ万年筆の「漆黒」でモルをご紹介しております。
2017年秋新発売の「朱」モデルにつきましてはこちらをご覧ください。


パイロット万年筆のフラッグシップモデル!
PILOT CUSTOM URUSHI スミ利文具店

パイロット カスタムURUSHI(ウルシ)万年筆 スミ利  パイロット カスタムURUSHI(うるし・漆)万年筆 スミ利
久々に凄い万年筆が登場しました!

2016年、パイロット社から「PILOT」ブランドとしては最大サイズとなる30号ニブを搭載し、上質な蝋色漆塗り仕上げを施した大型万年筆「カスタムURUSHI」が新発売されました。  スミ利でも早速ご好評をいただいておりますが、何しろ職人による漆塗作業が必要なこともあり、生産が追い付かないほどの大人気となっております! 現在、非常に品薄で納期にお時間を要する状況ですが、パイロット・ファン、万年筆ファンなら、絶対に「買い!」な素晴らしい1本の登場です!! 
また、2017年秋からは、待望の朱漆タイプが追加され、益々魅力的なシリーズとなりました。
※漆塗り製品の為、毎回少しずつしか作れない事情もあり、メーカー欠品により生産待ちとなった場合、納期不問で1〜3ヵ月お待ちいただく可能性がございます。 先ずはお気軽にご相談下さいませ。

カスタム・ウルシ万年筆は、巨大な30号サイズのペン先、エボナイト樹脂に蝋色漆漆仕上げを施したボディなど、万年筆マニアを惹きつける魅力が溢れています。 ベスト型(キャップ先端と胴軸の後端が平たいデザインの呼称)の端正なルックスはパイロット・ファンには見慣れたものかも知れません。 一見すると、同社の漆塗万年筆カスタム845を巨大化させただけの万年筆にも見えますが、実はそうではありません。 ペン先からボディバランスに至るまで・・・実によく考え抜かれた設計となっています。 ただ大きいだけの万年筆ではなく、マニアを唸らせる書き心地の良さを持っており、素晴らしい1本です。

先ずは全体の大きさ比較(カスタム743と)
カスタムウルシとカスタム743の大きさ比較 スミ利  カスタム・ウルシとカスタム743の大きさ比較 スミ利

カスタム・ウルシ万年筆とカスタム743のキャップ スミ利  カスタム・ウルシ万年筆とカスタム743万年筆の比較
迫力のキャップ! 衝撃の大きさです!!

どこからご説明しようかと迷うのですが、先ずはその大きさがどんなものかを実感していただければと思います。 上の4枚の写真、カスタム・ウルシ万年筆の全体的な大きさを分かっていただく為に、パイロット社の代表作であるカスタム743万年筆と並べてみたところです。 カスタム743も同社の万年筆では上位モデルに当たり、大きく太い万年筆として知られているのですが、カスタム・ウルシ万年筆と比べると、大人と子供ほどの違いが感じられます(笑)。 カスタム・ウルシ万年筆の最大径はキャップリング周囲で約20mmほどもあり、胴軸側の最大径も約16mmという極太ボディです!

実は、大きいだけじゃない! その書き味にも特徴が!!
パイロット 30号ニブ スミ利文具店  パイロット 30号ペン先 スミ利文具店
ソフトな書き味が特徴!30号18金ロジウム装飾仕上げの大型ペン先。

次は、巨大な30号ペン先についてご説明いたします。 カスタム・ウルシ万年筆に搭載されているのは、現行のパイロットブランドとしては最大サイズとなる、18金製の30号ニブです。 このカスタム・ウルシ発売にあたり、新規に開発されました。 極太ボディにも負けない迫力の大きさです!

「PILOT(パイロット)」ブランドとして発売されている万年筆には、いくつかペン先のサイズ規格がありますが、カスタムなど代表的なシリーズでは、小さい方から順に3号、5号、10号、15号と言った具合に、号数で表示されています。 これまで最大だったのが、カスタム743やカスタム823、カスタム845などに搭載されている15号サイズですが、今回のカスタム・ウルシはそれを大きく上回る30号ニブ! 18金ペン先には銀色のロジウム装飾が施されたバイカラー仕上げとなっており、一層高級感を高めています。
※パイロット社の万年筆全てに号数表示が有るわけではありません(例 エラボー万年筆etc.)。 また、「ナミキ・ブランド」としては20号、50号といったサイズのペン先も存在しています。

ペン先のしなりが楽しめるソフト調の書き味!
カスタム・ウルシとカスタム743のペン先比較 スミ利
カスタム743の15号ニブとの比較。 743がまるで子供の様です・・・。

上の写真、ペン先が2本並んで写っていますが、これまでのパイロットブランドで最大サイズだった15号ニブ(カスタム743)と、カスタム・ウルシの30号ニブを比べたものです。 カスタム743の15号ニブも大きいペン先として有名ですが、30号と並べては子供に見えてしまいますね(笑)。 いかに、30号ニブが大きいかお分かりいただけるかと思います
ニブの大きさを具体的に書きますと、首軸の根元からペンポイントまでの長さがカスタム743の15号で約23mm強、カスタム・ウルシの30号ニブで約27mm強あります。 その差、僅かに4mm???と思われますが、筆記具のペン先付近で4mmもの違いは相当なもの! 長さばかりか横方向の大きさもあり、実物を見た時の迫力の違いは歴然!ボリューム感がまるで違います。 ペン先サイズのイメージとしては、巨大なことで有名なモンブランのマイスターシュテュック149やペリカンのスーベレーンM1000とほぼ同等のサイズを持っています。 

選べる3種類のペン種(字幅)
パイロット30号ニブのペン種 FM、M、Bの写真 スミ利  FM、M、Bの3種類から選べる字幅 スミ利
中細(FM)・中字(M)・B(太字)の3種類

この巨大な30号ペン先、ただ大きいだけでは無いのです! 流石にここまで大きいペン先ともなると、「大きさありきで実用性は二の次???」と思われるかも知れませんが、そんなことはありません!  この30号ニブ開発にあたっては、しっかりと万年筆としての実用性が検討されており、マニアなど万年筆上級者からの厳しい評価にも耐えられる様、設計されているのです。 単なるコレクターズアイテムの一つとして作られたのでは無く、「パイロット」ブランド、そして「カスタム」ブランドとして開発、発売されたこだわりを感じる部分です。  ペン種(字幅)も、中細(FM)、中字(M)、太字(B)の3種類からお選びいただくことができます。 細字(F)ではなく、あえて中細(FM)からのラインアップとしたのも、巨大なカスタム・ウルシのキャラクターに合わせてのこと。 どのペン種もカスタム・ウルシのボディバランスとペン先設計が見事にマッチしており、素晴らしい書き味を提供してくれます。

カスタム・ウルシ万年筆で書いていただくと、すぐにソフトな書き味に気が付くはずです。先ほど、ペン先の大きさはモンブラン149やペリカンM1000クラスと書きましたが、硬軟のタッチとしては軟らかいことで知られるペリカンのM1000に似たキャラクターです(書き味の気持ち良さはM1000以上!とのお声もいただいております・笑)。  見た目の大きさからくる威圧感などまるで無く、紙への当たりがマイルドな優しい書き心地! 昨今、主流のハード調のペン先とは異なり、あえてソフト調の書き味としているのですが、このソフト具合が実に素晴らしい!!  妙に軟調を演出し過ぎたところが無く、自然な筆運びで、楽しむことができるのです。 しかも、通常は大きなペンポイントが仇となり若干ハード傾向があるB(太字)においても、その特徴を遺憾なく発揮しています。 ペン先の大きさを活かし切った、絶妙な書き心地です。 これはカスタム・ウルシ万年筆の大きな魅力ではないでしょうか?※一般的に、太字など大きいペンポイントの場合、溶接面を確保する必要から、ニブが厚くなりやすく、ハード調の書き味になることが多い様です。

昨今、筆記具の主流がボールペンとなり、昔と比べて書き手の筆圧が非常に強くなっているそうです。その為、故障などのトラブルを回避する意図もあり、各万年筆メーカーでは全般的に少しハード傾向のペン先を標準とすることで対応してきました。 ところが、万年筆が趣味の筆記具として再び脚光を浴びるに従って、ユーザーの理解も進み「より万年筆らしい書き味」「ソフトタッチのペン先」を求める声が強くなってきました。  初心者には少しハード調のペン先の方が安心感も有って使いやすい場合も多いのですが、軽い筆圧で書くことに慣れたユーザーにとっては、最近主流のハード調のペン先では物足りなく感じるのです。

パイロットさんでも、こうしたユーザーの要望を察知し、フォルカンエラボー万年筆ジャスタス95万年筆など、書き味にこだわった万年筆をリリースする様になりました。 上級者や愛好者の購入がメインとなる製品(高価格帯!?)については、筆圧による故障の心配は不要でしょうし、メーカーとしても万年筆ファンのハイレベルな要望に応えられる環境が整ってきたのではないでしょうか? カスタム・ウルシ万年筆は、正にそんな流れを受けて開発された、本格的な万年筆と言えます。

ただ、流石はパイロットさんの製品だなー!と思うのは、こうした上級者モデルであっても、多くの人が違和感無く使える汎用性を備えている点です。確かに、価格や大きさなどのハードルはあるものの、使い勝手やメンテナンス性等、マニアや上級者でなくても楽しめる、ある意味でパイロットさんらしい万年筆に仕上がっています。

カスタム・ウルシ万年筆のペン先が、ソフト調だと書いてきました。実際、同社によると、軟調ペン先として人気のエラボー万年筆に並ぶソフトなタッチと説明されています。  ところが、カスタム・ウルシのペン先をご覧いただいても、ペン種の表記はSFMやSM、SBとは刻印されておらず、普通のFM、M、Bの表記のみです。 この辺り、カスタム・カエデ万年筆のペン先表示とも似た部分がありますが(詳しくはカスタム・カエデのページをご一読ください)、昔から継続販売されてきたカスタム・カエデの事情と違って、新規に開発した30号ニブに意図して軟調の「S」表記を加えなかった点・・・万年筆ファンを唸らせる、凄い1本を作りたい!と取り組んだパイロットさんからの、何かしら隠されたメッセージが有る様な気がして面白い部分です(意外と深い理由は無かったかも知れませんが・笑)。

巨大なニブには巨大なペン芯が!
カスタムウルシのペン先 スミ利文具店  カスタムウルシ万年筆のペン芯 スミ利文具店

当然ながら、ニブの裏側でインキコントロールを担うペン芯も新規設計された巨大なものが装着されています。 この巨大ペン芯にインキが馴染んでくるのに時間がかかりそうな予感ですが、性能が安定してくると、きっと良い仕事をしてくれそうです。 万年筆では裏方的な存在と思われ勝ちなペン芯ですが、実際は筆記性能を左右する心臓部と言えます。 また、気圧変化によるインキ漏れを防止する重要な役割も担っています。  コンバーターのインキタンク容量が同じ場合で考えると、気圧変化によるインキ漏れを防止できるかできないかは、ほぼペン芯の設計やサイズで決まってきます。つまり、インキタンク内で膨張した空気により押し出された余剰インキをいかにペン芯の櫛溝(蛇腹状の部分)でキープできるか・・・その容量がものを言う訳です。 大きなペン先ほど、インキが馴染んで本来の性能を発揮するのに時間(期間)を要する点は否めませんが、インキ漏れ防止の安全装置としての能力は、大きいほど有利です。  

また、ペン芯のカーブ部分に穴が開いているのが見えますが、これは二重構造になった「チップフィール式ペン芯」の証拠。 チップフィール式のペン芯を装着した万年筆は、インキ瓶からの吸入式として使うことも考慮して設計されている為、強い吸引力で一気にインキを吸い込むプッシュプル式の付属コンバーター(CON−70型)でも、効率的に吸入ができる様になっているのです。 また、吸入式万年筆の場合、通常は首軸までインキに浸けなければ上手くインキを吸入できないのですが、チップフィールペン芯の万年筆なら、ペン先のハート穴付近までインキに浸かれば吸入を行うことができます(勿論、チップフィール式であっても、可能な限りペン先の根元付近までインキに浸けて吸入した方が、無駄な空気を吸い込まず効率的にインキを吸入できます)。 小さなインキボトルですと、残量が少し減っただけでも液面が低下して、インキの吸入が難しくなりますので、30号という特大サイズのニブを持つカスタム・ウルシ万年筆にとって、チップフィール式ペンは欠かせないものですね!  尚、ペン先のサイズから考えて、ご利用いただくボトルインキは、INK−70やINK−50(色彩雫)など、深さのあるタイプがお勧めです。特に、液面が低下しても吸入が行える様に工夫されたINK−70との組み合わせがベストかと思います。

ボリューム感あるボディは、希少なエボナイト樹脂製&高級蝋色漆仕上げ!
カスタム・うるし万年筆のキャップ スミ利  カスタムウルシの天冠 スミ利
深みのある本物の「漆黒」!
PILOT CUSTOM URUSHI パイロット カスタム ウルシ スミ利  極太ボディならではの書き心地! カスタム・ウルシ万年筆
非常に高精度な切削加工により仕上げられたエボ軸と、漆黒が素晴らしい蝋色漆仕上げ!

美しい、ふっくらとした曲線を描く太軸のボディ、キャップ。 これらは、昨今では希少となったエボナイト樹脂で形作られています。 エボナイト樹脂とは、天然ゴムに長時間、硫黄を加えて硬化させた硬質ゴムのことです。 耐候性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、適度な重量感があり、熱を伝えにくい性質から、かつては殆どの万年筆に利用され、「エボ軸」などと呼ばれ親しまれた素材ですが、職人による切削加工(削り出し)が必要なこともあり、新しい素材の研究が進むにつれ、より加工のしやすい材料に取って代わられました。 今では大変希少な素材と言えます。  カスタム・ウルシ万年筆は、巨大な30号ニブに負けず劣らず、ボディ(胴軸)やキャップの大きさも半端ではありません! 胴軸の最大径は約16mm、キャップの最大径(リング周囲)は約20mmほどもあるのです! 先ほど、ペン先はモンブラン149並み!と書きましたが、ボディの迫力に関しては、カスタム・ウルシ万年筆の圧勝です!! しかも、この極太ボディにもかかわらず筆記時のバランスが絶妙!極太の万年筆でしか味わえない独特の書き心地ながら、意外なほど自然に扱えるバランスは見事です。 因みに、カスタム・ウルシ万年筆は、写真の様に筆記時にキャップを後ろに差さず、キャップオフスタイルで使うことを前提にデザインされています。 日本ではキャップを後ろに差して書く人が多いですが、欧米では逆に差さずに書く人が多いのだそうです。 ※筆記バランスのお好みに応じて、キャップを軸にさしてお使いいただいても問題ございません!


さて、カスタム・ウルシ万年筆には、その名が示す通り、ボディに漆塗りが施されている「漆塗万年筆」である点が大きな特徴となっています。   軸内部に手の熱を伝えにくく、適度な弾性と重量感を持ち手触りに優れるなど、万年筆の素材としては優れた性質を持っているエボナイト樹脂ですが、生産性の悪さ以外にも一つ大きな弱点がありました。それは、表面の変色や変質です。 磨き上げられたエボナイト樹脂は、最初美しい漆黒を現しますが、置かれた環境によっては時間の経過と共に褐色を帯びはじめ、酷い場合はブツブツと表面が荒れてしまいます。  実は、この問題を克服する為に生み出されたのが「漆塗万年筆」だったのです。 1925年(大正14年)にパイロット社の前身、並木製作所が漆塗を用いてエボ軸の劣化、変色を防止する技術「ラッカナイト技法」を考案しました。 この技術はエボナイト軸に美しい蒔絵(漆芸)を施した「蒔絵万年筆」にまで発展し、パイロット社が世界的に知られる原動力となりました。 このこともあり、パイロット社は社内に蒔絵師(漆芸家)がいる、世界的にも珍しい筆記具メーカーとなったのです。

このカスタム・ウルシ万年筆にも、エボナイト樹脂ボディの上に高品質な漆塗が施されています。 この漆塗は蝋色(ろいろ)漆仕上げと呼ばれるもので(呂色と書く場合もあります)、純良な漆を用い、塗りと研磨を何回も繰り返して仕上げます。 これにより、透明感と深みのある見事な漆黒が生まれます。 実際に、パイロット社の漆塗り筆記具をお使いいただければお分りいただけると思いますが、落下させたり硬い物と接触させて破損させない限り、普段のお手入れは時々軟らかい布などで乾拭きしてやるだけで大丈夫。 傷にも強く、美しく味のある艶を簡単に維持することができます。 古来から受け継がれてきた伝統技術が、いかに優れたものであるかと言うことを実感していただけるはずです。 外注では無く、社内で漆塗が可能なパイロット社の漆塗り筆記具は、品質が非常に優秀で、耐久性も抜群!勿論、妙なニオイも有りません。 勿論、硬化した漆は、漆かぶれの心配も有りません。

しかし、漆にも弱点は有ります。 極端な乾燥と紫外線に弱いのです。 普段お使いいただく上では、それほど神経質になる必要は有りませんが、エアコンの風が当たる場所に放置したり、窓際などに長時間(期間)放置するのは禁物! いつもは他の筆記具と同じ様にお使いいただいて全然、問題有りませんが、使い終わったら窓際や照明の当たる場所に放置せず、抽斗に入れたり、ペンケースに収納することをお奨めします。  実は、手の油分も、漆塗りの表面をコーティングして保護してくれる働きがあるそうです。科学的根拠は不明ですが(笑)、パイロット社の展示会でもそんな風に教えられましたし、実際私も漆塗のペンを愛用しており、効果を実感しています。  また、漆では無いですが、別のペンメーカーの関係者の方が、修理などで多くのペンを目にしてきた経験から、全然使わず新品同様で放置していたペンより、使われていたペンの方が経年による樹脂ボディの劣化が少ない、と言っておられました。 道具として愛用してやることこそが、最大のお手入れということですね!ベタベタ触ってやりましょう!  漆塗りだからと言って、過度に恐れる必要は有りません! ものぐさな私自身が、何年も漆塗り万年筆を(無事に)愛用しているので事実です(笑)。  是非、気楽な気持ちで使ってみて下さい。 当然、細かい擦り傷はできますが、漆塗り全体の美しさを損なうほどの傷がつくのは稀で、手の油でスリスリしながら可愛がってやれば、気にならなくなりますし、味としてとらえられると思います。 ※落としたり、硬いものと擦ったりぶつけたりしない前提ですよ!普通の万年筆(樹脂軸や塗装軸)と同じ様に大事にしてやればOKということです。


因みに、以下の部分は漆塗ではありません。
カスタム・ウルシの天冠  カスタム・ウルシのキャップ開口部
キャップの天冠(頭冠)とリング直下の開口部
カスタムURUSHI の首軸  CUSTOM URUSHIの尾冠(尾栓)
首軸、ネジ山、尾冠(尾栓など呼称は様々)

因みに、エボナイト&漆塗りでは無く、黒の樹脂パーツで構成されている部分も正直にご紹介しておきましょう(笑)! 似た設計のカスタム845万年筆でもそうでしたが、キャップや軸の黒い部分全部がエボナイト&漆塗かと勘違いされる方もおられますので、その辺を正直に(笑)。  基本的には、キャップの筒状の本体と、胴軸の筒状の本体がエボナイト樹脂削り出し&蝋色漆仕上げとなります。  キャップの先端にある天冠(頭冠)と、装飾リングの下にある開口部、胴軸のネジ山部分と尾冠(尾栓)部分、それから首軸については、黒の樹脂素材となり、漆塗り仕上げではありませんので、ご了承ください。  

因みに、キャップの内側に防摩(ぼうま)は施されていませんが・・・実は
キャップ内側

カスタム845万年筆やパイロット社製の蒔絵万年筆をお持ちのお客様はお気づきかと思いますが、パイロット社の漆塗万年筆や蒔絵万年筆には、キャップの縁のすぐ内側に、フェルト状のシートや、繊維状のシートが張り付けられている場合がございます。 これを防摩(ぼうま)と呼び、キャップの開閉や筆記時に軸の後ろに差す際に、漆塗り軸が摩擦を受けて傷つくのを防ぐ役割を担っています。  ところが、カスタム・ウルシ万年筆のキャップにはあえて、その防摩が施されていません。 これ、実は手抜きやコストダウン等ではありません。 カスタム・ウルシ万年筆のキャップは最新の設計が採用されている為、防摩無しでも軸に傷がつきにくい構造になっているのです! 防摩は使用により徐々にすり減ってしまい、ゆくゆくは再加工(お見積り)が必要になりますので、その点で最初から防摩を持たない設計になっているカスタム・ウルシ万年筆の方がメリットが多いと言えそうです。 

元々、カスタム・ウルシはキャップを後ろにささないキャップオフスタイルを前提としているそうですが、キャップを後ろにさせない訳では無く、筆記バランスのお好みによっては、キャップを軸の後ろにさしてお使いいただいても全く問題無いそうです。 私もカスタムウルシ万年筆を度々試筆していますが、キャップを後ろにさしたロングボディも、これはこれで面白いと感じました。 実際、お客様の中には長い万年筆を寝かせて書くのが好きな方もおられますので、是非ご自身のお好みのスタイルで楽しんでいただければと思います。

大型のコンバーターが付属
  

カスタム・ウルシ万年筆には、大容量のインキ吸入コンバーターCON−70(ブラック)が付属しています。これは出荷時にペンに取り付けられておりますが、ボトルインキは別売りとなりますのでご了承ください(黒のカートリッジが1本付属します)。 コンバーターを取り外せばカートリッジもご利用いただけます。 このサイズの万年筆ですと、カートリッジ、コンバーターの両用式よりも、ペリカンやモンブランの様な吸入専用ボディの方が似合いそうな気もしますが、先ほどペン芯のところで触れた様に、万年筆としての性能を考慮した場合、両用式としたことは大正解ではないかと思います。 単なるコレクターズアイテムでは無く、バリバリ使える実用性を備えた万年筆としては、質実剛健な「カスタム」ブランドのイメージにぴったり!  実際、このCON-70型のコンバータの大きさと、ボディ内側のクリアランスもマッチしており、妙なスカスカ感がありません(笑)。この点、私自身が実物を手にして最も安心したポイントです(笑)。 是非、バリバリ使い込んでいただきたい万年筆です。

※インキ吸入コンバーターに関するご注意
カスタム・ウルシ万年筆ご購入時に付属しております、黒いコンバーターはご購入時のサービス品として提供されているもので、コンバーター単体では非売品となります。
この黒いコンバーターに関して、パイロット社では日本国内向けには、万年筆の付属品として必要な分しか保有しておらず、単体での販売はもとより、修理部品としての提供も行っていません。  従いまして、インキ吸入コンバーターの買い替えや追加購入をご希望の場合は、市販品の銀色のコンバーターCON−70をご利用いただくこととなります。 非売品と市販品とでは金属部分の色が異なるだけで、他の仕様は全て共通です。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承のほどお願いいたします。  
マニアのお客様の中には、この黒いコンバーター(非売品)は使わすに、最初からコレクションとして保管されている方もおられる様です(笑)。


色々と書いてきましたが、カスタム・ウルシ万年筆は、近年の新製品の中では突出した存在ではないかと思います。パイロット社の万年筆技術が総動員された素晴らしい1本に仕上がっています。 良い意味で日本的で、パイロット的で・・・。

この大きさで、本当に使いやすいのか???と不安に思っておられる方も多いと思いますが、その点は自信をもって「大丈夫です!」と言いたいですね(笑)。 勿論、多くのお客様の想像を超える太さ、大きさですので(笑)、その点はご了承いただきたいのですが、極太&大型の万年筆でしか味わえないものがあるのです!   モンブラン149やペリカンM1000、それにセーラーさんのキングプロフィットやプロギアKOPモデルを触って好印象を持たれた方には、是非このカスタム・ウルシ万年筆をお勧めしたいですね! 特に、これまで軟らかいペン先の代表と目されてきたペリカンM1000にとっては、このカスタム・ウルシはかなりの強敵です。


漆塗りの蝋色仕上げは、かなり時間を要します。何しろ伝統工芸の世界ですので、職人にとっても集中が欠かせません。 新発売直後と言うこともあり、生産が追い付かないほどの人気となっており、ご注文の場合、数ヵ月お待ちいただく状況です。  限定品ではなく、継続品として登場しましたでの、少しお待ちいただければ状況も落ち着いてくるとは思いますので、是非ご検討いただければと思います。 スミ利までお気軽にご相談くださいませ。

当然ながらカスタム・ウルシ万年筆には、専用のギフトボックスも付属しておりますので、贈り物にも最適です。 スミ利では包装、のし掛けなども承りますのでお申し付け下さいね!


パイロット カスタム・ウルシ万年筆とご一緒にいかがですか?

カスタムウルシ万年筆の別売りオプション一例
写真 商品名 価格
写真はございません。 パイロット

インキカートリッジ
1箱10本入
¥440(税込)
黒、ブルーブラック、ブルー、
レッドの4種類ございます。
パイロット コンバーターCON-70N スミ利文具店 コンバーター
CON−70N
(銀色)
¥770
(税込)
インキ吸入コンバーターの
買い替えや追加購入の際は
こちらをご利用ください。

※カスタム・ウルシに付属の黒い
コンバーターは非売品です。
パイロット ボトルインキINK−70 お薦め!
パイロット

ボトルインキ
INK−70
70ml入
1本 60ml入
¥1,650
(税込)
黒、ブルーブラック、青の
3種類ございます。インキの
残量が減っても吸入しやすい
工夫が施されており、ペン先
の大きなカスタム・ウルシに
お奨めです。
パイロット 色彩雫(いろしずく) 万年筆インキ お薦め!
パイロット
色彩雫
INK−50

詳しくはこちら
ご参照下さい!
1本50ml入
¥2,200
(税込)
青系、緑系、グレー系、赤系
全24色も揃った人気商品!
お気に入りの色を楽しんで
ください!
ペンサンブル ロールペンケース1ポケットロング PSR1-02-B スミ利 お薦め!
パイロット
ロールペンケース
ペンサンブル
PSR1-02-B
1個
¥7,150
(税込)
カスタム・ウルシの太軸にも
対応した1ポケットロングタイプ
のロールペンケース。
手触りが軟らかいキップレザー
でできいます。


パイロット カスタム・ウルシ万年筆の仕様
・定価 : ¥165,000(10%税込)
・品番:FKV−88SR−B−(ペン種)
・ペン先 : 18金・30号(ロジューム装飾・バイカラー仕上げ)
・ペン種 : FM(中細)・M(中字)・B(太字)
※漆塗による仕上げを施す為、メーカー生産待ちとなる場合がございます。納期等はお気軽にお問合せ下さいませ。

・付属品 : コンバーター70型(黒)1個、インクカートリッジ(黒)1本、取扱い説明書、保証書、ギフトケース



カスタム・ウルシ万年筆 朱軸タイプも大好評!
パイロット カスタムウルシ朱 スミ利文具店  パイロット カスタムウルシ万年筆朱軸 スミ利文具店
カスタム ウルシ万年筆「朱」について詳しくはこちらをご覧ください。
※2017年秋より、朱漆タイプも追加されました! 是非、スミ利にご相談下さいませ。

2024年10月1日 掲載開始


パイロット カスタム・ウルシ万年筆の通販について

スミ利文具店では、パイロット カスタム・ウルシ万年筆の通信販売にも対応しております(インキ類、コンバーター、その他商品などもあわせて通販OKです)。 お支払方法は、郵便振替による先払いか、郵便局の代金引換(代引きの場合はゆうパックでの発送になります)とさせていただいております。詳しくは、ご注文予定の商品名(軸色名、ペン種)、お名前、ご住所(都道府県名)と、お電話番号をお知らせいただければ、折り返し商品代(販売価格)や送料を計算してメールにてお知らせいたします。その上でご検討いただければと思います。ご質問等がある場合もこちらからお問い合わせ下さい。
※携帯メール、フリーメール(無料メール)をご利用の場合、お客様の設定等により当店からお送りしたメールが受信されない場合がございますので、当店のメールドメイン @sumi-ri.com を受信可能な状態に設定をお願いいたします。 また、メールをお送りいただいて24時間以上経過しても当店からの返事が無い場合はお手数ですがお電話等でご一報下さい。 ※出張、休暇等により担当者不在で24時間以内にお返事をお返しできない日がある場合は、スミ利文具店ホームページのトップページ「今月のお知らせ」欄等にてご案内いたします。 

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通販のお問い合わせ

在庫状況、販売価格等、通信販売のお問合せはこちらまで!
※必ず、ご希望の商品名と個数、お名前、ご住所、ご連絡先をご明記下さい。
ご質問等が有る場合もこちらからメールお願いいたします。

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